里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

ヒガンバナ、シロバナサクラタデ等 秋の野に咲く山野草

2023-09-23 | ここ里山の草花あれこれ
  
急に秋めいてきた感じがする今日この頃、今回は秋の野に咲く花を載せてみたいと思います。

<<ヒガンバナ>>

オーソドックスなクローンのヒガンバナです。雄蕊雌蕊の長く伸びた美しさが秀逸だと思います。

#1










うちの庭で咲く白系統のヒガンバナです。いきなり野の花ではなくなりましたが、ヒガンバナ繋がりということで

敢えて載せてみました。色が違うとイメージも違って感じられます。

#2










#2と同じ花ですが、構図を変えるとまた違った表情が見えてきます。

#3










蕊が美しい花です。

#4










<<シロバナサクラタデ>>

鄙にも稀なる美人さんです。

写真左上! 蕾がポロポロと落ちている瞬間を捉えた決定的な写真? 

いえいえ、蜘蛛の糸がなせる技でした ٩( ᐛ )و

#5










この花たち、雄蕊をアンテナのように使って、人には聞こえない声でヒソヒソ話を楽しんでいるような気がします。

#6










<<センニンソウ>>

秋になると賑やかに咲く花です。よく知られた話ですが、タネができると仙人のような髭が生えてくるのでこの名前が

ありますね。

#7










クレマチスの原種で毒がある植物ですが、甘い優しい香りがする花でもあります。ただ香りを嗅いで眺めている分には

優しさ溢れる好々爺の花です。

絵本作家でガーデナーでもあったデューダ・ターシャの玄関先にも咲いていた花だったとか。

#8










<<葛>>

クズの花です。この花も美人さんです。

この花を見ると、子供の頃によく葛湯を作ってもらったことを懐かしく思い出します。もっとも原料は葛の粉ではなくて

片栗粉でしたが、優しい味がしたものでした。

#9










どんな花もみんなみんな陽の光がよく似合いますが、この花ものそひとりですね。陽に照らされて輝いていました。

#10










<<キンエノコロ>>

花には陽差しがよく似合うと言いました。でもキンエノコロには逆光がお似合いだと思います。

一番上の花に蜘蛛がいますね。こういう情景を見るにつけ、虫と植物の仲良し関係と敵対関係の長い歴史に思いを巡らせて

しまいます。ものすごい共進化をしてきた仲間なんですね。

もちろん蜘蛛は昆虫ではありませんが、同じ虫編の生き物として切磋琢磨してきた虫と植物の歴史に変わりはありません。

#11










<<チャ>>

いわゆるお茶の花です。野生種です。ツバキの仲間らしい花の形と葉っぱです。

#12










でもツバキとはまた違った可愛らしいコロッとした蕾をつけます。

#13










<<檜>>

今は秋、でも偶然見つけたこの子はもう5月に咲く花を今から準備しているんです。恐ろしいことです。どうしましょ!

余談ですが、最近は(いや、江戸時代も)店売りのスズムシやキリギリスがあったりしますが、その虫かごに入っているのが

このヒノキの葉っぱです。ヒノキの抗菌作用が虫を長生きさせるのでしょうか?

#14










<<おまけ>>

ダイミョウセセリです。学名でも Daimio tethys だそうで、見事にそのまんまです。

この蝶には関東型と関西型があってその境目が関ヶ原だそうで、津軽海峡にある動物相の境界線(ブラキストンライン)を

連想してしまいました。

ご覧のように地味な蝶ですが、白い模様部分に螺鈿細工のような輝きがあって、捨てがたい魅力がある蝶だと思っています。

ちょうどこの子の幼虫の食草であるヤマノイモの葉っぱに止まっていました。卵を産もうとしているところなんでしょうか?

#15




















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○



 


4 コメント

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野の花は美しい (さなえ)
2023-09-25 07:43:30
最近の野花は特別美しいとまた感じるようになりました。
野の花が豊富なところに住んでいて幸せですよ。写真の花はどれも美しいですね。
もう茶の花が咲きましたがこの花も好きなんですよ。
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<<さなえさんへ>> (しろねこ仙人)
2023-09-25 09:16:51
 
野の花は園芸品種にはない素朴な美しさがありますね。そんな野の花を
たくさん見られる場所に住んでいるのは幸せなことですよね。

チャの花はツバキの仲間らしい花を咲かせますが、その蕾は丸くコロッとした
可愛らしいものなので、こちらにも目が行ってしまいます。
 
返信する
Unknown (ひめねずみ)
2023-09-28 14:44:46
こんにちは(^^)/

一本に焦点を当てて撮影された美しいヒガンバナが本当に素敵ですね♪
私も先日家族で、近くの川端にヒガンバナを見に行きました。
3分の1ほどはもう終わりで、3分の1が花盛り、3分の1ほどは
まだ蕾でした。

お庭のヒガンバナもとっても可愛らしくて素敵ですね♡
何日か前にお隣さんが「素敵な彼岸花が咲いたから見て!」というので、
見せていただきました。
しろねこ仙人さんのお庭のヒガンバナと同じ色のお花でした♪♪♪
#4 得も言われぬ美しさ

シロバナサクラタデも可愛いらしくてとっても好きです。クモさんも
演出に一役買ってくれたんですね!
雄蕊のアンテナでひそひそ話、楽しそうに、嬉しそうに・・・
ほわっとした素敵な世界ですね~

センニンソウも可愛いですね。実になった姿も見てみたいです!
原種のクレマチスとは雰囲気が違いますね。

素敵なクズの花を見つけましたね!

キンエノコロは普通の猫じゃらしより、ちょっと偉そうですね。
金のたてがみのような穂だからかな?
植物と虫の共進化も面白いですね。

お茶の花もつぼみも可愛いですね。
檜は来春咲く花の準備をもうしているんですね。
そう言えば、うちの庭のアセビも花穂を付けて来年咲く花の準備を
しています。ビックリぽん!ですね。

ダイミョウセセリは見たことがありませんが、関東と関西の間の
ようなこの辺りではどんな翅の模様なんでしょうね?
 
もう秋なんですね~
空や雲も秋の装いですね~
素敵な秋の自然をたっぷりと味わうことができました♪
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<<ひめねずみさんへ>> (しろねこ仙人)
2023-09-29 07:21:52
 
今年は暑かったせいかヒガンバナの咲き方にも結構ばらつきがあるようですね。
今回は咲き始めの1輪に焦点を当てて撮ってみました。

白系統のヒガンバナには赤花とはまた違った美しさがありますね。初めて
見た時には私も感動したものでした。お隣さんの嬉しさはよくわかります。

#4ありがとうございます。この花の蕊の美しさには目を見張って
しまいますね。

シロバナサクラタデには楚々とした美しさがあると思います。まさに
鄙には稀なと表現したくなります。
いつもは邪魔に思う蜘蛛の糸ですが、今回ばかりはいい仕事をして
くれたようです。
花たちのひそひそ話、この花にはメルヘン風の世界を想像してしまう何かが
あるような気がします。

センニンソウはまとまって咲きますので、非常に豪華な感じがする花だと
思います。それに比べると実の方にはあまり豪華さが感じられません。
なので私もカメラを向けることが少ないのかも。
確かにクレマチスとは随分イメージが違いますよね。

今年はクズの花がたくさん咲いていました。この花にとっては今年の
暑さが嬉しかったようです。

わざわざキンノ・・・と名前がついているように、特別感がある
エノコログサですよね。
植物と虫の3億年にもおよぶ関係は非常に面白い世界だと思います。

チャの蕾のかわいらしさには今年気が付きました。
ヒノキがこんなにも早くから花粉を振り撒く準備をしていることに
驚かされます。勘弁して欲しいものです。
でも桜もそうですが、たくさんの植物が花が終わると翌年咲く花の準備を
始めるようですね。それがために狂い咲きなんている現象も生まれたり
するんでしょうね。

ダイミョウセセリの関西型は後翅の方にも白い帯が伸びて、首飾りの
ようにも見えてしまいます。写真に写っている関東型にもよく見ると
その痕跡が見えると思います。ひめねずみさんのあたりではその模様が
もっとはっきり見えるのではないでしょうか?

秋ですね。空も高くなりました。そして今日は満月で中秋の名月でも
ありますね。今夜はゆっくりお月見をしようと思っています。
昨日かみさんが大好きなみたらし団子も買ってきましたし。
 
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