祝男女アベック優勝
男女とも2人ずつ表彰台に上がり、
出場選手6人中半分以上の4人が台乗りを果たしたということで、
これほど見ごたえのあるGPFはなかなかありませんでしたね
・・・それだけにLIVE放送が男子FSだけだったのが残念すぎる
女子FSなんて6分間練習をLIVEで流しておいてなんでその後録画に切り替えるのか
<女子シングル>
1位:浅田真央(66.96+129.84=196.80)
FS:3Lo/2A+3T</3F</3Lz(e)/FCCoSp4/2S/3Lo+2Lo+2Lox/CCoSp4/3F+2Lo/FCSp4/StSq4/ChSq1
得点:63.45+66.39=129.84
腰痛の影響で6分間練習からずっと不安そうな表情で、
最終滑走でリンクインする際もかなりこわばった表情だったので
大丈夫かなと見ている側もかなり不安になりましたが、
鈴木、ワグナーのイヤな転倒祭りの流れを断ち切って全力を尽くしてくれました
前半最後の2Sが一瞬足が引っ掛かったことによる勿体ないミスでしたが、
スピンステップは相変わらずのオールレベル4だし、さすがの一言
キスクラから下がるときに、ロシアキッズのサイン攻めにあっていたのが印象的でした
やっぱり子供に感動を与えられるのが本物の演技ですね。
表現力=色気と勘違いしてる知ったかぶりの大人たちに何と言われようが、
子供たちに夢を与え、未来のスターたちの目標となる存在であり続けてほしいです
全日本までに腰痛が治るといいのですが。。。
日本開催の四大陸選手権に駆り出されることなくじっくり調子を戻して欲しいところです。
2位:アシュリー・ワグナー(66.44+115.49=181.93)
FS:3F+2T+2T/2A+2T/3S</FSSp3/LSp4/3Lox/3Lz(e)/3Lo+2A< <+SEQ/StSq2/3F/ChSq1/CCoSp3
得点:54.93+62.56-2.00=115.49
SPが終わった時点ではここまで崩れると思っていなかったのでとてもビックリしました
それだけGPF制覇のプレッシャーっていうのは大きいんですね。
後半の2Aでの転倒はお腹から打ちつけるかなり激しい転倒で見ていてとても痛々しかった
でもあそこからどんどん建て直して、最後の3Fをきっちり跳びきったところがさすが
競技終了後のインタビューのコメントもサバサバしてるところが好きです
シーズン後半に響くような怪我をしていないことを祈ります。。。
3位:鈴木明子(65.00+115.77=180.77)
FS:3F+2T+2Lo/2A+3T/1Lz(e)/FCSp4/StSq4/CCoSp4/3Fx/3Lo+2T/3S/3Lo< </ChSq1/FCCoSp4
得点:56.79+60.98-2.00=115.77
NHK杯のような会心の演技を期待していたんですが残念
SPから、鬼門の3Lzを3Fに置き換える作戦で乗りきってきましたが、
ここへ来てやっぱり裏目に出てしまいましたね。
回避した分どんどん不安や心配が増幅されて案の定3Lzが決まらず。。。
全日本こそSPもFSも完全にそろえることができますように
どっちも良いプログラムなので、さらなる進化に期待です
結局女子の最終順位はSPのままでしたが、
FSだけ見るとトゥクタミシェワが2位に大躍進していて頑張っていました
体型の変化を上手くコントロールできれば、
ソチでも去年の大躍進の進化形が見れるかもと期待しています
<男子シングル>
1位:高橋大輔(92.29+177.11=269.40)
SP:4T/FSSp4/3Lz+3T/CCSp4/3Ax/StSq3/CCoSp4
得点:49.15+43.14=92.29
FS:4T/4T+3T</3A/FCCoSp4/StSq3/LSp3/3A+2Tx/3Lo/3S/3Lz+2T+2Lo/3F/ChSq1/CCoSp4
得点:87.89+90.22-1.00=177.11
試合を追うごとに確実に状態を上げてきているのがさすがベテラン
4回転も、転倒はしてもきっちり回りきって4回転判定を受けているので致命傷になりませんね。
若干気になるのは今回SPもFSもステップでレベル4判定を受けていないこと。
FSの衣装は今回黒一色(キラキラストーン入り)に変えていて、
断然こっちの方がいいと思います
日本男子初優勝の栄冠を手にしたのが高橋で良かった
完璧な演技を披露しない限り絶対満足しないその姿勢(これは日本人全員そうですが)は、
さらなる進化を確約しているようで今後も目が離せません
まだまだ後輩を引っ張る存在であってほしいです
2位:羽生結弦(87.17+177.12=264.29)
SP:4T/FCSp4/CSSp4/3Ax/3Lz+3T</StSq4/CCoSp4
得点:46.76+41.41-1.00=87.17
FS:4T/2S/3F(e)/FCSSp4/StSq3/3A+3Tx/3A+2T/3Lo/3Lz+2T+2T/3Lz/ChSq1/CCoSp4/FCSSp4
得点:91.96+85.16=177.12
FSの2個目の4Sが2Sになるミスが勿体なかった
でも2SとしてはGOEでプラス評価をもらってるので致命的なミスにはなりませんでしたね。
やっぱり2種類の4回転を入れられると、コンビネーションにする必要がなくなるので
アドバンテージが大きいですね。
その上で演技後半に3Aと3Lzを2回ずついれているんだから勝つ気満々です
(因みに3回転以上のジャンプは3種類まで2回跳べて、
うち1回はコンビかシークエンスにしなければいけない、
というルールなので、3Aを両方コンビにするのは問題ない構成。)
さすがに3大会連続でのSP歴代最高得点更新とはなりませんでしたが、まあそれは当然でしょう。
まだまだ若くてのびしろがたくさんあるので、ソチまでの間にどれだけレベルアップするのか、
本当に今後の成長が楽しみでしかたないです
3位:パトリック・チャン(89.27+169.39=258.66)
SP:4T/3A/CCSp3/2Lz+3Tx/FSSp3/StSq4/CCoSp4
得点:44.74+44.53=89.27
FS:4T/4T+SEQ/3Lz/StSq3/CCSp3/3Ax/3Lo/3Lz+2T/FSSp4/3F+1Lo+2S/ChSq1/2A+2T/CCoSp4
得点79.75+90.64-1.00=169.39
SPでは規定違反のミス(3回転からのコンビネーション)、
FSでは最後の2Aにコンビネーションを付けたがためにザヤックに引っ掛かってノーカウント、
という世界王者にあるまじきミス連発で、なんと3位に沈んでしまいました。
SP終了後の高橋との点差が約3点だったので、2回くらい転んでも
十分優勝の可能性があったのに、3位に終わるとは正直驚きました。
2A単発の乙女ジャンプで終わっていれば、いつもだと4点くらい稼いでるので、
それに演技構成点がもう少し割増になって2位キープは出来た可能性が高いのに。
羽生とは正反対に、4回転が1種類しか跳べないデメリットが勝負に直結してしまった感じですね。
(その点高橋はちゃんと2個目の4回転をコンビにしたので偉かった)
まあそんなミス連発でも演技構成点はSPとFS共にきっちり1位をキープしてます。
あとは、今回ようやく後半の3Aが決まったのが唯一の収穫でしょうか。
4位:ハビエル・フェルナンデス(80.19+178.43=258.62)
SP:4T/3A/FUSp4/3Lz+3Tx/CSSp3/StSq2/CCoSp4
得点:42.94+38.25-1.00=80.19
FS:4T/4S+3T/3A/CSSp4/StSq4/4Sx/3Lz+2T/2Lo/3F+1Lo+3S/FCCoSp4/ChSq1/3S/CCoSp4
得点:95.93+82.50=178.43
まさかのSP1番滑走で冒頭の4Tを転倒の5位発進という展開。
優勝争いから脱落(表彰台は圏内ですが)したので余計なプレッシャーから解放されたのか、
ここへ来て遂にFSで完璧な4回転を3回きっちり決めてくれました
ハビ、感動をありがとう
ほぼノーミスの演技でFSは堂々の首位に立ち、総合で4位に逆転しました
今回はスピンもステップもオールレベル4で会心の出来でしたね
3位のチャンとは0.04点差だったので表彰台まであと一歩でした。
世界選手権でもバッチリ4回転決めてこの感動をふたたび味あわせてください
5位:小塚崇彦(86.39+166.88=253.27)
SP:4T/CCSp3/FSSp4/3Ax/3Lz+3T/StSq4/CCoSp3
得点:46.64+40.75-1.00=86.39
FS:4T/4T<+SEQ/3A/CCoSp4/StSq3/3A+2T+2Lox/FSSp4/3F/3Lo/ChSq1/3Lz+3T/3S/FCCoSp4
得点:85.58+82.30-1.00=166.88
SPでは4Tを決めたものの、3Aで転倒という勿体ないミス。それでもPBを出しました
SPを終わって3位と僅差の4位だったので、表彰台争い圏内でしたが、
FSでは2つ目の4回転が回転不足の転倒でコンビネーションにならないミス。
その直後の3Aも転倒に近いミス、ということで、大きな得点源でのミスが響き、
SPから1つ順位を落として5位になってしまいました
まだまだこんなもので終わるレベルの選手じゃないのでシーズン後半に向けて頑張れ
バンクーバーで高橋から言われた「ソチのエース」目指してさらなる進化を期待します
6位:町田樹(70.58+128.05=198.63)
SP:3A/3F+2T/FSSp4/CCSp4/3Lzx/StSq4/CCoSp4
得点:34.30+37.28-1.00=70.58
FS:3A/4T< </3Lz+3T/FSSp3/StSq4/1A+2Tx/CCSp3/2Lo/3Lz/1F/3S/ChSq1/CCoSp4
得点:56.41+72.64-1.00=128.05
断トツのビリ候補、失うものは何もない、と本人も認めるポジションでのGPF出場でしたが、
やっぱりあの場で滑ることそのものに大きな重圧がかかるんでしょうね。
SPで4回転入れない構成でジャンプに2つもミスが出たのは痛すぎる失敗でした。
FSに至っては吹っ切れるどころかミスどんどんミスが重なって、
あろうことか真央ちゃんよりスコアを落とす状態で
皮肉にも本人が言っていた通り断トツの最下位になってしまいました
でもこれで世界トップレベルの争いに身を置くことがどういうことか身を持って体験できたので、
今後の成長にさらなる期待が高まりますね。これからも頑張れ
男子FSはLIVEでハラハラドキドキ、心行くまで楽しめました
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