『光の泉』昭和三十五年十二月号より 谷口雅春先生
セオソフィー(霊智学「れいちがく」と訳す)と云(い)うブラバッキー夫人と云うヒマラヤに住んでおった非常に霊能のある人が始めた宗教があります。それとの医学的の関係を書いた本を私が最近(昭和三十四年)『靈智醫学(れいちいがく)と治病』と云う翻訳書で出しましたけれども、あのセオソフィーの一派の教祖さんでアメリカに居りましたアリス・A・ベーリー夫人と云うのがあります。この人は一昨年死にましたけれども、この人は大変霊能の高い人でした。
それがこの“精神集中のために、必要なる練習の仕方としてあげた所の方法”は、これが神想観の時にも非常に参考になるので、紹介いたします。
神想観の時にも斯(こ)う云うような気持でおやりになるが良いと思うのであります。それで次に引用したわけであります。
(一)肉体を安らかにどこにも凝(こ)りのないように統制する
「凝りがない」と云うことは、「だらしない」と云うことではありません。生長の家では、一番正しい坐り方にあることが、どこにも凝りのない姿勢であるとして、尻を後方に引き、前方にある膝(ひざ)と尻とで背骨を載せる三角の台たらしめ、其(そ)の上にちゃんと柱である背骨が立って、
重心が一定の処(ところ)へ落ち着いて一番楽で長時間疲れない姿勢と云うのが、あの生長の家の神想観の正しい姿勢であります。
次回に続く・・・