☆ 住 吉 大 神 浄 め 給 う ☆

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【 実相世界の七徳 ① 】 実在世界は 中心帰一の妙有(みょうう)世界

2016-12-22 21:32:11 | 今日の光明法語
さて、此(こ)の一音(いちおん)一音の言葉のヒビキの意義を
解する言霊学(ことたまがく)によって解釈して行きますと、

古事記にある『高天原(たかあまはら)に成(な)りませる
神の名(みな)は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、
高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)』と
ありますのは、単に こういう名前の神様が高天原(たかあまはら)という
何処(どこ)か地上の一箇所へお現れになったというような小さな意味では
ない事が判(わか)るのです。

これは日本古代の宇宙創造説であって実に雄大なものといわねばなりません。
高天原 即ち 宇宙全体に鳴り響いておられたミコト 即ち コトバ 即ち 神様は
天之御中主神であるというのであります。

天之御中主神とは アメ即ち 宇宙の真中(まんなか)の主(ぬし)であると
こう書いてありますが、真中の主とは どういう意味であるかと申しますと、
中心に総攬(そうらん)する即ち中心に総(す)べ攬(くく)る主宰(しゅさい)者を
真中の主というのであります。

仏教では華厳経(けごんきょう)の蓮華蔵(れんげぞう)世界に中心を
総(す)べ攬(くく)る主(ぬし)として日之大神(ひのおおかみ)
即ち大日如来(だいにちにょらい)を説いておりますが、

この点は 今迄(まで)の仏教ではあまり強調せられないで
般若経(はんにゃきょう)を中心とする空(くう)思想が強調せられ、
その為に蓮華荘厳(れんげしょうごん)の美しき実在の世界を忘れて、

『実相とは空である、空が実相である』と説かれ、実在とは単に
伽籃洞(がらんどう)の何もない、ポッカリと何もないのが実相であって、
実有(じつう)などというものは無いのだと考えられていた為に

実相を生きることは消極的に何もなくなる、エーテル(編註・空間を
満たしているとされるもの)のようになることだと思っていたから、
仏教が今迄(まで)実生活を生かすことが出来なかったのであります。

実相は妙有(みょうう)の世界、妙有の世界は中心に帰一(きいつ)する世界であって
何もないのではありません。何もなかったら中心に総攬(しめくくり)することも
帰一することも出来ません。

天之御中主神という御神名(ごしんめい)によって実相の世界というものは
中心に帰一する渾然(こんぜん)たる統一ある世界であるという事を現しているのであります。

ここが直観日本哲学の偉大なところで この直観日本哲学によって空(くう)に
偏(かたよ)った仏教を摧破(さいは)して、蓮華荘厳(れんげしょうごん)の実在世界を
把握(はあく)したところに、大乗仏教が『生長の家』の出現によって日本に本当に
実を結んだのであります。

『 古事記と日本国の世界的使命 』 ( 81~83頁 )  谷 口 雅 春 先 生

【 黒布表紙版『生命の實相』全二十巻中の第十六巻「神道篇 日本国の世界的使命」
(昭和十六年九月一日発行)第一章「古事記講義」 】



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