さっきTVで、「高速ツアーバス・格安競争の裏側」という特集番組をやっていました。
今や格安高速バスを使うと「東京~大阪間」が片道4000円をきる価格で行ける時代。
新幹線の3分の1です。
もちろん消費者側からすればありがたいのですが、裏を返せば業者側にとってはまさに死活問題なわけで
ある関西の下請けバス会社を取材していたのですが、これがすんごい過酷な状況で
例えばとある運転手の1週間。
夜に関西を出発し、東京へ。そしてすかさずとんぼ返りで関西へ。
家に帰る時間もなく、会社の仮眠室で数時間眠りにつく
そしてまた夜には東京へ向かってひた走る
このパターンを繰り返し、家に帰れるのは週に1度だけ
もちろん運転は4時間ごとの交代制(規則により)ではあるが、その疲労たるや推して知るべしでしょう。
記憶にも新しい今年2月におきた吹田での事故は代わりの運転手もなく、たった1人で運転しつづけていたらしいし。
そもそもこの価格破壊の原因は、規制緩和によるバス会社の急増で旅行会社との立場が逆転した(もちろん旅行会社が上)ことによるのだとか。
バス会社が出した金銭面での条件は受け入れてくれない。
しかし安全に関してはしっかりやれ!と。
「安全面に関して徹底したいのは山々だがこの状況では不可能」だと下請け会社の社長さんが嘆いていたのが印象に残ります。
はたして「価格」と「安全性」の両立は成り立つのか?難しい問題ですね。
僕的には、あと数千円高くても安全性の高いバスに乗りたいですけどね。
まぁそれを見分けられたら苦労はしないですけど(^_^;)