だいぶ暑くなって来ましたが、キャベツなどの野菜がどんどん大きくなっています。
するってぇと、畑の周辺をパタパタ飛び回るのが、モンシロチョウです。そうこうするうちに、夕食時の家の電球にもいろんな蛾が迷い込んできます。
そんな季節の一般的な家庭での会話(^^;
母:ありゃ!てびらんこ へってきた。皿っこさへっとげねがら、早ぐおせでけろ!
(Arya Tebiranko hettekita. Sarakkosa hetto genegara hayagu osedekero!)
(あれ、小さな蛾が入ってきた。お皿に入ると気持ち悪いから、早く捕まえてちょうだい!)
父:(めんどくさそうに)んなーーー、てびらんこくしぇ、なしてもね~。
(nnaaaa, Tebirannko kusye nashitemone)
(なんだよ、蛾ぐらいで、、、なんともないよ~) といいながら、捕まえる。
てびらんこは、小さな蛾や蝶を表す方言で、大きなものにはあまり言いません。
語源は、羽の動きが手をひらひらさせる動きと似ていることから来たものと思われます。
古語としては、平安時代に編まれた「新撰字鏡」に「加波比良古 カハヒラコ」として蝶が出てきます。これは、蝶が河原でひらひらと飛んでいることから言われたものと思われ、ヒラコの分が、今日に残されたもののようです。
幼いころ、勉強もしないで遊んでばかりいると、
おらぇのわらし、てびらんこみでぇに、ぱたぱたって遊んでばりいる
なんて、言われたものです。
大人になっても、はやはやってちょどしてねぇど、「てびらんこみでだな!」なんていわれます(恥