昭和39年に開催された東京オリンピックを記念する1000円銀貨。
直径35mm 品位925 量目20g
子供のころお小遣いが一日10円だったので、雲の上の存在というか憧れの銀貨でした。なにしろお小遣い100日分です。100円の銀貨は、なんとか親に買ってもらったのでコレクションしてました。
このコインは、100円銀貨と伴に日本の記念コインの第一号で、当時プレミアがついて高い時には、1万円以上していたように思います。人気があって追加発行もしています。当時親戚のおじさんがじゃらじゃら持ってて、一枚くれないかとうらやましく思ってました。発行日を見ると100円が9月21日、1000円が10月2日です。
図柄は、五輪に1000YENの文字、裏側は富士山と桜です。富士と桜の図柄はとても美しく金額だけじゃなく憧れの銀貨でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/4f/be3d23ea852689210cf0eb7db989cea0.jpg?1702090291)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/4d/f47c16836dec6d829cce03b8d0a998ec.jpg?1702090291)
その後、昭和の時代には記念銀貨や記念銀貨が時々発行されてきたのですが、平成に入ると皇室関係はもちろんのこと博覧会やオリンピック、アジア大会等々たくさんの記念硬貨が発行されました。
こうなってくるとこの1000円硬貨のプレミアがはげ落ちて、今や地金型銀貨となってしまいました。ヤフオクなどを見るとだいたい2000円ぐらいで取引されています。
この銀貨には、20g×0.925=18.5gの銀が含まれています。現在の純銀1gあたりの価格は130円程度ですから、130円×18.5g=2405円となり、およそ2400円程度の価値があることがわかります。
ヤフオクでの取引価格は前述のとおり2000円ですから、鋳潰せば400円程度の利益が出るのですが、貨幣損傷等取締法というのがあって鋳潰すことができません。
私は将来銀価格が暴落しても1000円という額面が保証されているので、時々ヤフオクで購入してみますが、手に取ってみると子供のころの憧れが手のひらにあるので、不思議にニヤニヤしてしまいます。これもコイン収集の楽しみの一つです。