しこたまらいふ

大谷翔平と大滝詠一の生まれた岩手県奥州市で、スローライフを実践中♪ 田舎暮しや食べ物の話題。

きかね きかんこ【方言】

2025-01-22 | 岩手県奥州市の方言
この言葉は、以前取り上げた「はずごどね」とやや近い表現ですが、(気が強い)とか(頑固)とか(強情)を表す表現です。語源は、もちろん「いうことを聞かない」だと思います。

「おらえのかーちゃんとってもきかねをやー」
(うちのカミさんは、とても気が強いです)

「このわらす、なんたらきかんこだなや」
(この子供は、全然言うことを聞かないね)



ちなみにお酒や薬が効かないことは「きがね」と発音し、濁ります。
「なんたら両関酒造の翠玉いってできがねじゃ。なんぼでものまさる(^_^;」

たぶん大谷翔平選手は、聞けばわかると思いますが、話さないだろうなー⁉️

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擬態語、擬音語、オノマトペとか その2  【もさもさ てろてろ びりびり】

2025-01-17 | 岩手県奥州市の方言
今年は、雪が積もらなくていいなーなんて思っていたら、昨日と今日は約10センチずつの降雪。朝からスノーダンプ等を使って除雪作業をしました。だいたい30分くらいの運動。。。このくらいならちょうどいいエクササイズかも。

そんな雪除けをしていて思い出したのが、「もさもさ」です。これは、大きなボタン雪等がたくさん降るときに使う言葉です。

「じゃ、ゆぎもさもさど降ってきた。明日の朝はゆぎはれだなー」
(あれー、雪がいっぱい降ってきた。明日の朝は雪除けだな)


雪が降ると翌日の日中は、溶けます。それが、また凍るとつるつるになります。そんな時は、
「ありゃ、きゃどてろてろずぐなってきた。すんなめってころばねよにな」
(あれ、道が凍ってつるつるになってきたよ。滑って転ばないようにね)

そんな風につるつるに凍るってことは、氷点下3℃以下になったりします。そんな時には、
「明日は、-5℃だっつぞ。びりびりずなー」
(明日は、-5℃だそうです。顔がひりひりしますよ。)

まあ、岩手の冬の必須単語です。



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やどず 【方言】

2025-01-14 | 岩手県奥州市の方言
この表現は、奥州市江刺では使うのですが、ネットで調べるとどこにも出てきません。この辺独特の表現なんでしょうか。。。面白いですね。

「やどず」というのは、冬になる前に主に農家の作業場周辺等に立てる風除けのことで、木や藁で高さ2mぐらいに組んで立てます。今ではほとんど立てられないか、防風ネットに置き換わっています。語源ははっきりしませんが、「宿簀」なんでしょうかねー?

「さっ!雪っこふるめにやどず立てすっぺし」
(さあ、雪が降る前にかざよけをたてましょう)


この頃青森などの日本海側の大雪のニュースを見るたびに、カミさんと
「奥羽山脈ずのは、いいやどずだもな。助かるな。」なんて話しています。
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はっぱ はっぱり 【方言】

2025-01-09 | 岩手県奥州市の方言
東北地方で大雪が降っているように天気予報では言ってますが、東北は広いので、地域によっては↓こんな感じで、あまり積もってはいません。除雪機の整備点検や新しいバッテリーを買ってたのに・・・まあ、降って欲しいというのではありませんが(^_^;)



というわけで、そんな時は「なんだで、段取りしてればユギはっぱ降らねじゃ」(なんと段取りをしていると雪がさっぱり降りません)といいます。
「はっぱ・はっぱり」は、(さっぱり・全然〇〇ない)という意味です。語源は(さっぱり〇〇ない)でしょうね。岩手と宮城では言うようですが、ネットで調べるとほかの地域は言わないようです。

「はっぱ」といっても(葉っぱや発破)の事ではありませんよー。


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せふろ せっしょ 【方言】

2025-01-08 | 岩手県奥州市の方言
今は指一本でポンと押せば、温かいお風呂に入ることができますが、昔はそうはいきません。

↓こんなお風呂でした。この風呂は標準語では(据え風呂)といったのですが、、、既に死語ですが、、、東北弁では訛って「せふろ・せっしょ」と言います。sueがseに訛って変化したんですね。お風呂を沸かすことは「せふろ焚ぎ」と言います。


井戸から水を汲んで風呂桶に入れるのも大変な作業ですし、燃料の薪を作るのも丸太を切って割って積んで乾かして保管しなければなりませんでした。その他に亜炭というものがあり、1m四方ぐらいの大きさのものを木割りで薄く剥がして割って使っていました。薪よりは火力が強く火持ちがよかった気がします。若干石炭のような匂いもしてノスタルジックでした。

今はとても便利な世の中で、まったく当たり前のようにその便利さを享受していますが、災害に会うとその便利さを痛感するんですよね。東日本大震災の時には、水も電気も1週間なかったので、遠くの温泉で営業しているところを探して入ったような気がします。日々の暮らしの大切さを実感しますね。

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ほいじょ 【方言】

2025-01-03 | 岩手県奥州市の方言
昨日のgooブログ。なんでもサイバー攻撃にあったとかで、全然繋がりませんでした。「なんだで、ぶっつりど切れでるなー」なんて思ったら、切れるの連想で「ほいじょ」を思い出しました。

この言葉は、東北北海道で広く使われる言葉で、(包丁)の事です。語源は、たぶん(ほうちょう)がそのまま訛ったと思われます。(ほうちょう)って発音してみると5音もあって悠長というかのんびりしてるんですよね。忙しいと「ほじょ」なんて発音になりがちです。これだと3音です。実際そう発音する時があります。多分普通に発音しているうちに簡略されて「ほじょ」や「ほいじょ」になったと思われます。


使い方としては、包丁をそのまま「ほいじょ」と置き換えればいいだけなんですが、前後が訛ってるので、なかなかに難しいかも。

「なんたらきしぇねほいじょだなや。ちゃんとといどげ」
(なんとまあ切れない包丁だなー。ちゃんと研いでおきなさい)

「りんごくべし。ほいじょもってきてけろ」
(リンゴを食べましょう。包丁を持ってきて)

正月だがらって、さげっこばり飲んでっとあだまっこぶっつりど切れっお

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元朝参り 【方言】

2025-01-01 | 岩手県奥州市の方言
あけましておめでとうございます。今年が皆様にとってよい年でありますように♪

ところで、初詣にはもう行かれましたか?
やはり新年早々、神社やお寺にお参りすると気持ちがなんだか清々しいですよね。

実は、岩手や宮城では(初詣)のことを「元朝参り・がんちょうまいり・がんちょまいり」といいます。この言葉を知らない人が、新年早々こんな方言に出くわすとビックリですよね。全国共通なんとちゃうの?なんて思います(^_^;)


この「がんちょうまいり」ですが、厳密には紅白の終わる前に出かけて、年が改まるころにお参りしてくることをさします。「二年参り」ってやつです。
いろいろ干支にちなんだ置物やお茶碗をもらったり、甘酒のおふるまいとかあってお得です。でも眠いんだよね。

使い方としては、
「さでど、紅白もあらまし終わったし、がんちょまいりさいぐが?」
(さてと、紅白もだいたい終わったし、初詣に行きましょう)

「がんちょ参りさ、あべ」(初詣に行きましょう)

って感じかな。なに言ってんだ???って思いますよね(^_^;)
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電気てす 油つやす 【方言】

2024-12-17 | 岩手県奥州市の方言
この頃あまり聞かなくなった言葉なので、消えてしまうのがもったいないので、載せておきます。

「電気・油てす」は、(電気・油の浪費)です。(絶やす)が語源だと思います。

「なんだれ!オメだじまだゲームやってらってが。電気てすだがら早ぐ寝ろ」
(なんですか!お前たちまだゲームをやってるんですか。電気がもったいないから早く寝なさい)

「つやす」の方の語源は(費やす)ですね。
「なんたら、こんなスポーツカー買ったってが。二人しか乗れねし、荷物もつがねし、油つやすだもな」
(なんとまあ、こんなスポーツカー買ったって。二人しか乗れないし、荷物も乗せられないし、燃費も悪いよね)

それにしても、↓や我が家の電気消費量と料金の対前年比較です。まあ、少し去年より多めに使ってはいますが・・・





料金は、明らかに上がっていますね。ガソリンや灯油もまた値上げの話が出てますが、どうなっちゃうんだろ?「電気てす、油つやす」には、ご用心です。

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あべ あばい 【方言】

2024-12-14 | 岩手県奥州市の方言
阿部さんとは違いますよー(^_^;)

東北弁で「あべ」とは、(一緒に行こう)という意味です。ちょっと命令っぽいところもあります。比較的頻繁に使用される言葉です。同等か目下に対して使います。

丁寧にいうと「あばい・あばしぇ」ともいいます。こちらは(行きませんか?)ですね。

「温泉の券もらったがら、長岡温泉さあべ」
(温泉の券をもらったので、長岡温泉へ行きましょう)

(行きましょう)は、「いぐべし」ともいいます。こちらは勧誘がちょっと強い感じがします。

「明日、奥沢きく子さんのショーあるっつがら、一緒にいぐべし」
(明日奥沢きく子さんのショーがあるから、一緒に行きましょう)



語源は、諸説あるようですが、私は古語の「あゆぶ」(歩ぶ)が転じたものだと思います。

「あべ」も「いぐべし」も一緒に行くことを前提にしていますが、(行きなさい)になると「いがしぇ」「行ってくんだ」「行ってこ」になります。だいたい主語が省略されていますから、ネイティブ以外にはなかなか難しい表現かもしれませんね。
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すかすかど しかしかど 【方言】

2024-12-11 | 岩手県奥州市の方言
仕事などを正確にすることを「すかすかど・しかしかど」と言います。語源は、確り(しっかり)です。(しっか、しっかと)ですね。

「おらえの孫、あだまいいもんだがら、受けだ大学しかしかど合格したずもな」
(うちの孫は、頭がいいから、受験した大学を次々に合格したそうです。)

「畑さ種まぐどきは、すまっこがらしかしかどまぐんだぞ」
(畑に種をまくときは、端から丁寧にまくんだよ)



とすけものもすかすかどとすかるどおもっせもな♪
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ほどる 【方言】

2024-12-06 | 岩手県奥州市の方言
温まることを「ほどる」といいます。宮城や岩手で使うようです。
語源は、古語の(ほとほる 【熱る】)発熱するのようです。

「さめ夜でも、燗酒っこ飲むどほどるもな」
(寒い夜でも燗酒を飲むと温まります)

「温泉さ行って、足湯さ浸かるど足ばりでねぐ体もほどるもな」
(温泉に行って、足湯に浸かると足だけじゃなく体もあたたまります)



体ばりでねぐ、財布もほどるどいんだけんとな(^_^;
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なしてもねー なんだずごどねー 【方言】

2024-12-05 | 岩手県奥州市の方言
この言い方は、あまり方言と理解しないで使っていますが、やはり方言ですね。意味はそのまま(なんでもない、なんということもない)です。関西弁だと(どもない)って感じですかね?

「なんたら、がおったって聞いだった。大丈夫だが?」
(あれ、具合が悪いと聞きましたが、大丈夫ですか?)
「ん?誰がら聞いだったれ。なしてもねー」
(え?誰から聞いたの。なんでもないよ。)

「ゆみゆみかだってらんだっけ。」(ゆみゆみが言ってましたよ。)
「なーに、あいず。さもねーごど、おひれはひれ付けでかだるもな。なんだずごどねーでば。」(あぁ、あの人ね。ちょっとした事を面白おかしく話すんだよね。私はなんということもないですよ。)



芋が豊作で、食いかねでます。いろんなどごさけでます(^_^;
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しんけやみ しんけたがり 【方言】

2024-12-03 | 岩手県奥州市の方言
「しんけやみ」「しんけたがり」「すんけやみ」は、(神経質、気が小さい)という意味です。東北地方では、わりと一般的な方言です。

語源は、(神経病み)ですね。「たがり」は、なにか訳の分からない物がとりついているというような感じです。妖怪かな?(^_^;)

「ちょこっと飴っこおどしたばりでなげるのが?なんたらしんけやみだで」
(飴をちょっと落としただけで捨てるの?随分神経質ですね)

「おらえのとーちゃん、ちょこっと鼻水ではったぐれで、すぐに医者さいぐ。しんけやみだもな」
(うちのお父さんは、ちょっと鼻水が出たくらいでもすぐお医者さんに行きます。神経質ですね。)



「しんけやみは、わりごどばりではねんだけんとな」
(心配性なのは、悪いことばかりではないんだけどね)
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そべる 【方言】

2024-11-29 | 岩手県奥州市の方言
「そべる」は(甘える)を表す表現です。東北地方や北関東などでも使うようです。

「なんたら、このねご膝さ上がってそべでらおな」
(なんとまあ、この猫、膝の上で甘えてますね)

「おらえの孫、かーちゃんさだっこされっとめったどなって離れねをな。そべっこだもな」
(うちの孫は、ママに抱っこされるとべったり離れないね。甘えんぼだな)



語源は、古語の(そべる)です。横になるとか寝そべる意味です。
まあ、今でも寝そべるはいいますもんね。

やんべおっきぐなっても親にそべでばりでは、わがねんだぞ
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だから だがらよ 【方言】

2024-11-23 | 岩手県奥州市の方言
え?「だから」が方言?

って思われるかもしれませんが、東北では広く使われています。「だがらよ」とか「んだがら」「んだがらよー」だと方言らしいですが。

この言葉は、(そうだから、〇〇だよね)という同意を表す表現です。沖縄で「だからさー」というのと似てますね。標準語(だから)だと(だからどうなの?)っ感じになりますから雰囲気悪くなりますね。

「この前ジャンボ宝くじ買いさ行ったら、すんげ並んでらったで」
「だがらー、私も1時間並んだのさー」
(そうだよね、私も1時間並んだのよ)

「隣のおんちゃんぜーぶこだれでるな」(隣のおじさん随分ぐらぐらしてますね)
「だがらよー、わげわがんねぐなるくれ飲ませねばいいのにな」
(そうだよねー。訳が分からなくなるくらい飲ませなきゃいいのにね)



東北にきて「だがらー」と言われて、頓珍漢な理由を説明しないでね。
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