唐突感は否めない。
パラレルワールドを主軸にしたシーズン4からの連続性はほぼない。
突如侵略にでた「監視人」との戦いが終始テーマになっている。
打ち切りを恐れて強引に終わらせよう、という苦慮が見て取れる。
とはいえ、このシーズンだけを見ればストーリーはそれほど悪くはない。
さも、当初から計算であったかのような周到な「転結」になっている。
『LOST』のような開き直った投げやりな終わり方ではない。
ただ、残念なのが、主人公のオリビア・ダナムに元気がない。
借りてきた猫ようなよそよそしさを感じる。
見た目も年齢以上に老け込んでやつれてしまった感がある。
そして、様変わりしたストーリーにとうとう馴染めないままにエンドを迎える。
ダナムに元気がないと『フリンジ』の魅力は半減してしまう。
仕切り直しで、元気なダナムで映画『フリンジ』の製作を望む。
★★★☆