時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

『野火』

2016-08-01 03:07:02 | 映画・海外ドラマ

原作を読んで久しい。

小説はこんなではなかったように記憶する。

もっと、切実な身を削られるようなリアルさがあったように思う。

兵隊のメイキャップも嘘っぽいし、人物描写も戦場描写も真実味がない。

抽象的というか、観念的というか、まるで舞台演劇を見ているようである。

核となる日本兵の極限の飢餓の描写も真に迫るものがない。

そもそも人を食う以前に、戦場のいたるところにタロイモの葉が生えている。

そこを掘ればいくらでもイモがあるではないか。

なぜ掘らぬ。

なぜ気づかぬ。

こんな無頓着な映画に戦場の地獄を語る資格はない。

 

★★

 

コメント
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