今日の夕飯。
食卓の上に木綿豆腐の冷ややっこがある。
薬味はなにも乗っていない。
そこへ、用意されていたネギのきざみを乗せる。
袋入りの鰹節を山盛りにかける。
ここで、唐突に、まったく関係ないことでオカンに小言を言う。
約、10秒間ロスる。
気を取り直し、再び、冷ややっこの仕上げに取り掛かる。
出汁醤油を手にする。
出汁醤油を冷ややっこにかけようとしたとき異変に気づく。
薬味に、豆腐ではない白いものが交じっている。
マヨネーズである。
豆腐の表面にたっぷりのマヨネーズが縞模様を作っている。
こんなことをいったいだれが。
この短時間でどうやって。
考えるまでもない。
私しかいない。
もう一人の私が、オカンに小言を言っている間につつましき「和」の冷ややっこに
マヨネーズをぶちまけたのである。