ここは東京の大隈重信邸である。
東京とは思えないほどの山の中にある。
四方を深い緑に覆われている。
大隈重信公はたいそう田舎が好きだったという。
そのせいか家の造りは驚くほどにみすぼらしい。
草葺の屋根に、穴だらけの板張りの壁。
馬小屋のような粗末な家である。
現在はだれも住んでいない。
隣りの家をのぞくと知人の作家N氏が住んでいた。
N氏に聞く。
「知ってましたか、ここ大隈重信公の家なんですよ」
N氏は初めて知ったという。
N氏は早稲田を卒業している。
大隈重信公とは少なからずの縁である。
私とN氏は大隈重信公の家の前に立って深々と合掌をする。
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またも変てこな夢を見た。
大隈重信公があんなボロ家に住んでいたわけがない。
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