本を読んでいると、小虫に出くわすことがある。
紙の上を動く、一ミリくらいの小さな虫のことだ。
ダニの仲間らしいが害はないらしい。
たいていの人は害がないことを薄々感じているようだ。
あえて駆除している人はそういないと思う。
本を読みながらも小虫の自由にさせている。
だから小虫も平然と本の上を横切って行く。
共存共栄のような関係を維持している。
虫にとって本のすみかは要塞みたいなものだ。
天敵もいない。
自然災害もない。
餌は常に紙の表面にある(おそらく)。
なんとも優雅な環境だ。
ただし、事故は起きる。
ときたま本を強くとじたときにペッチャンコになってしまう。
それが彼らに与えられた唯一の試練だ。
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