Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

Lunch @ Ritz

2007-10-05 18:18:06 | カフェ

この間のRitzでのランチに気を良くした私は、今回再びRitzBar Vendome)にて昼食。今回は、前回よりずっと良く晴れていたにもかかわらず、寒いから、と外に出してはいただけなかった。何人の方が「テラスで食事を」と訪れただろう。ことごとく断られていた。絶対面倒だっただけだと思う。外気温はかなり上がっていたはずだ。。。

今回はシャテルドンに海老のシーザーサラダと、大好きなミルフィーユ、エスプレッソを頂いた。海老のサラダはなかなか美味しかった。でも、今度は鶏のシーザーサラダにしようかな。朝食もいただけるようで、美味しそうだったけれど、朝食にするとミルフィーユが入らなくなってしまいそうだし、究極の選択。。。?

ミルフィーユは前回ほどには感動しなかった。でも、昨日ご一緒いただいた方が、毎日、毎回出来上がりが同じでないとしても、人間が作っているものだからそれが当たり前で、それを楽しむのがフランス風だ、と仰っていた。なるほど、そういう考え方もあるか、とちょっと「目から鱗」だった。ある一定水準以上である必要はあると思うけれど、その水準を超えた上で「揺らぎ」を許す余裕は必要なのかもしれない。完全に同じだったら、確かにそれは工業製品と同じでつまらないはずだ。毎回毎回、前回より美味しくなるのは理想かもしれないけれど、そうはいかないのが人間の人生。人間の作るものだ、それが当たり前なのだろう。そういう意味では、今日のミルフィーユも十分美味しかった。また食べたい、と思うのだから、合格だろう。今度はいつ食べようかな。来月の誕生日に来ようかな? 


Bar Hemingway

2007-10-05 18:14:50 | バー

ランチがかなり重かった私達は、8時過ぎてようやくBarにでも入ろうか、と言う気持ちになり、RitzBar Hemingwayに向かった。Ritzと聞くと、構える方もいらっしゃるかもしれないが、このBarはかなりカジュアルだ。音楽も含めて。スピーカーはなかなか立派なものだけれど、クラシックな感じというよりはモダン。それから、チェイサーが洒落ている。お水にレモンを入れるのはよく見かけるけれど、ここはクランベリーのようなものが入っている。握りこぶし程度の少しずんぐりとしたグラスに水と氷と赤くて丸くてかわいらしいクランベリー、悪くないと思う。

ParisBarではミニハンバーガーが人気なのだろうか。Park Hyatt Vendomeにもあった。私は生春巻きを注文。普通の生春巻きだけれど、巻いてある野菜の刻み方にRitzを感じる(?)。とても細くて綺麗な千切りだった。お酢の味は、日本のものとは違ったけれど、ヨーロッパの普通のワインビネガーとも少し違うような気がした(普段私の口には入らないような高級ビネガーだったのかしらん?)。

Bar Hemingway2つの場所から成り立っていて、一つは少し狭くてカウンターがメインでその周りにいくつかテーブルと椅子が置いてある、BarらしいBar(何と乏しい表現力)。もう一つは小さなカウンターとソファの席が余裕を持って置かれている、いかにもホテルのバー。狭いほうのバーは一杯で少々賑やか過ぎる気がしたので、もう一方に入ってみた。外国からのお客様(Ritzの滞在客?)が多いようだった。聞こえてくる言語は英語に少しフランス語が混ざる程度。あとは、若い男性の単独客を複数見かけた。彼らは待ち合わせか何かのように、暫く周囲を見回したりして、少しだけ滞在し、いつの間にやら消えていた。誰と、どこへ行ったのだろう。。。Barにいるとついつい自他の人生について思いをめぐらせてしまう。


Parisの美

2007-10-05 18:12:33 | パリ

Parisが美しい街であることは、誰もが認めるところだろう。しかし、高所からの眺めは、特筆すべきものがない、というのが私の感想だが、どうだろう?

今回、シャイヨー宮とサクレクールの2箇所からParis市内を眺める機会があった。シャイヨー宮は夕暮れ時、サクレクールはとても良く晴れた昼間だった。いずれも、「高いところに上っている」という爽快感はあったものの、Parisの街や建物が特に美しく見えるわけではないように感じた。一つには、Lyonやイタリアなど南の街は建物を作る石材の色が黄色、屋根は茶褐色と暖かい感じがするが、Parisの街並みはグレーと屋根の青銀色のため、高所から見たときに少し暗い印象になってしまうのではないだろうか。

これに対して、夜、セーヌ川に掛かる橋から見るParisは本当に美しい。建物がナトリウムランプでぼおっと照らされ(ナトリウムランプのオレンジ色は少し蝋燭の明かりの色と似ていて、これが石材のグレーを照らし、銅~金色に光る)、建物の素晴らしい装飾が影を作り、えもいわれぬ美しさだ。Parisを見るには、夜、少しだけ距離を置いたところから-セーヌ川に掛かる橋やホテルの部屋から河岸や広場を見つめる等-鑑賞するのが一番美しいのかもしれない。


オランジェリー美術館

2007-10-05 18:11:22 | パリ

オランジェリー美術館は10年以上振りの訪問。初めてParisを訪れたときに来て以来。最近、モネに対する興味を失いつつあったことと、またオランジェリー美術館自体が改装中だったため、訪れることがなかった。入ってみると、以前は階下にあったと思っていたモネの睡蓮の一連の作品が1階に2部屋に分かれて展示されていた。自然光を取り入れるような造りで、絵が傷まないか少々不安になるが、専門家が作っているのだから問題ないのだろう。ただ、雨漏りするらしく、しかもそれが作品に近いところらしく、近々また改修に入るらしい。フランスらしい、というか、ヨーロッパらしいというか。

感動は予期しない時にやってくる。今回も、折角オランジェリーに誘っていただいて、楽しめるか本当は少々不安だった。しかし結局、そんな不安は杞憂に終わり、今日初めてお目にかかった方をソファで待たせるほど没入してしまった。一目見たときには、楕円に近い展示室の長径がわの桜~藤色の綺麗な部分に目が行ったが、ゆっくり見て回りはじめると、入り口から遠い側の短径の群青色の部分に、本当に吸い込まれてしまった。現実と虚構の区別がつかなくなる、というのだろうか、まるで自分がモネの庭に居る-モネが絵を描いていたその瞬間、夜、日が落ちて徐々に暗くなる時間-ような、美しく晴れていたその日を惜しむような気持ちが湧き上がった。まだ、モネの睡蓮の庭を訪れたことは無いけれど、いつか行ってみたい、と思った。


Lunch @ Paris

2007-10-05 18:08:25 | パリ

英国に居る間は、できるだけ多くの方に知り合いたいと思っている。そこで、大学の先輩に紹介いただいたParis在住の方にお目にかかるため、週末Parisに出掛けた。

前日までParisは雨模様だった、とのことだけれど、土曜日はなかなかのお天気。Gare du NordからRERに乗ってクリュニー中世美術館の近くへ。3年ほど前、高校時代の友人と此処を訪れ、いい歳をして高校生のようにはしゃいだことを思い出す。ある時代の友人と会うと、その頃の自分たちに戻るので恐ろしく思うことがしばしばである。

美味しくて安くて有名、というレストランに連れて行っていただく。ランチは土曜日だと言うのに、前菜、メイン、コーヒーにフランスらしく赤ワイン(デカンタ)がついて一人13ユーロ。今はユーロ高だから割高感があるかもしれないけれど、多分13001500円と思うのが妥当なのだと思う。そういう意味ではとてもコストパフォーマンスが良いお店と思う。前菜は、ちょっと不思議な緑の野菜のスープ(意外と、ほうれん草か何かなのかもしれないけれど、香料のせいかこれまでに味わったことがない感じがする)。これにクリームが真ん中に浮かんでいるのはフランス(ヨーロッパ?)風だ。メインは魚か肉を選択で、肉はFois de volaille(鳥の肝臓)といわれたので、魚を選択する。魚は白身魚と蟹の身をトマトの中に詰めて、甲殻類とクリームのソースを掛けて、その上にカレー風味のスパイスを振ったもの。ソースはクリームが含まれているだけあってかなり濃い。そしてエスプレッソ。食べていた時は、デザートが欲しい!と思ったけれど、その後、夜遅くまで、ずっとお腹がいっぱいだった。さすがクリーム、フランス料理。腹持ちが良い。観光客がほとんど訪れることがなく、秘密にしておいて、とのこと。Parisを訪れる機会のある方はmailでこっそり私に聞いてください。