日曜日の朝、ウィグモアホールにて、Quatuor Ebeneによるモーツァルトのディベルティメント K136とバルトークの弦楽四重奏曲第2番Op.17を聴いた。
このところピアノモードだったので、弦の音に慣れるのに数分かかった。第一楽章、第二楽章は比較的普通の演奏。ヴィオラがとても良い音で鳴っていた。彼が裏では曲作りをリードするのだろうか?音感もよさそうに見受けられた。
で、第三楽章。もう、笑うしかないのだろうか。これは、もうモーツァルトではない、というような速さ。でも、きっと後ろでブラボーした人たちには、
「待ってました!これぞQuatuor Ebene!」
なのだろう。まさに、御印。ここを聴けばたちどころに誰が演奏しているかがわかる。モーツァルト作曲、Quatuor Ebene編曲、と言えなくもない。
バルトークは、この四重奏団向きで好きなのだが、今日はちょっとモーツァルトの第三楽章が尾を引いてしまった。また、モーツァルトの時のほうが、ヴィオラの美しさが際立っていたような気がした。
£12で、シェリー付き、とあればかなりお得な演奏会だったのではないだろうか。