先日、ロイヤルフェスティバルホールで指揮振りを見て気になっていた指揮者、ネゼ=セガンが主席指揮者を務めるロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団を伴ってプロムスに登場、ということで出かけた。
ワーグナーの「タンホイザー序曲」。ワーグナーはどうも聴くとハマってしまうので、ネゼ=セガンがすごいのかワーグナーがすごいのかわからないが、個人的にはかなり好きな演奏だった。ネゼ=セガンのパワーが素晴らしい。私はこのエネルギッシュ系の指揮に弱い。しかし、今日は序曲だけだから良いが、この指揮ぶりでオペラ全曲を振れるのだろうか。彼やGustavoがワーグナーを振ったらどんなことになるのだろう。ちょっと見てみたい。
後半はベートーベンの交響曲第3番。ワーグナーもそうだが、ネゼ=セガンは緩急のスピード差が非常に大きい印象。ゆっくり目な部分はかなりゆったりと、速い部分は極限まで速く演奏させるのが好きらしい。
今日のお気に入りは、オーボエのおじさま。演奏が素晴らしくて、目を向けてみたら、フランスのドビルパン元外相張りの渋いお顔。もう、すっかりファンになってしまった。今度はロッテルダムまで演奏を聴きに行ってしまおうかしら。
ネゼ=セガンも今日は大分ご機嫌だったのか、オーボエのおじさまを讃え、ホルンを讃え、活躍の多かったセクションを讃え、アンコールも振り、その後、パートごとに讃え、投げキスをして帰っていった。この間のロイヤルフェスティバルホールは、ご機嫌斜めだったのかしらん。