出張中、ドイツの休日を挟んだので、ロンドンへの移動と合わせ、休日をいただきパリへ。今回の目的はオペラ、La Traviata。
友人とお茶をした後、オペラに行こうとホテルの部屋に戻ってメールをチェックすると、何とストライキで「演奏会形式」になるという。オペラでストライキなんて、聞いたことない。払い戻しや振替もあり、悩んだけれど、珍しい経験、と行ってみた。
想像通り、客席は半分以下の埋まり具合。プログラム売りの声が虚しく響く。。。演奏会は、どんな感じなのだろうか、こんなに客席がまばらだと、歌手も辛いのではないか。。。
しかし、心配は杞憂に終わった。プロはプロ。特にヴィオレッタ役のMaria Agrestaが熱演。ハイトーンまでしっかり。スタッカートのように飛ばすところの歌い方が好みではなかったけれど、声量もあり、目の前で歌われると(それでもオーケストラピットを挟んでいるから、そんなに至近距離ではないけれど)耳がジンジンする感じ。おぢさんたち熱狂。まあ、これだけ歌えたら、熱狂するよね、うんうん。どうやっても肺病で死んだりしそうにない体型ではあることはまあよしとしよう。Zeljko Lucicも安定した深みのある声。もっと出番があれば良いのに。。。一方、この二人と比べると、Bryan Hymelはちょっと新入社員級かな。。。演奏家は実力が素人にも一目瞭然だから辛いだろうな、なんて、素人に言われたくないだろうけれど。
このままパリに残って、ちゃんとしたオペラで観たい。こういうオペラを見ると、NYかロンドンかパリに住みたい病が発症する。すでに次回のパリ行きのチケットを探す危険な自分。。。