まるで「のだめ」のようなプログラムである。ラン・ランによるベートーベンのピアノ協奏曲第1番、ベートーベン交響曲第7番。
ラン・ランを生で聴くのは初めて。録音でもまともに聴いたのは「のだめ」の映画くらい。でも、あの映画のピアノは上手くて(映画の内容は覚えていないが、終わったときの感想第一声が「ラン・ラン上手い」であった)、生を聴きたいと思っていた。
いやいや、噂に違わずよく動く指だこと。また、立ち居振る舞いも「出来る中国人」そのもの。美男子とは言い難いけれど、見ていて飽きない。
カデンツァ、長い。どれだけ変奏したら気が済むの?というくらい長い。でも、観客は大喜び。
アンコール曲-題名がわからないけれど、彼の技術力を遺憾なく見せ付ける曲であったことは確か。これも観客大喜び。
後半はベト7。これなら眠らない、と思っていたのに、なんだか精彩に欠ける演奏。ウィーンフィルがこういう演奏をするとは。特に金管が冴えない気がするけれど。。。ちょっと残念な後半であった。
でも、ラン・ランを聴けたのは良かった。追っかけをしよう、という気にはならないけれど、Londonに来たら、用事がなければ行ってもよいかな(その程度??)。