Que ma vie est belle!

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グスタボ&マルティンーその1@ヨーテボリ

2011-04-28 19:30:00 | Gustavo Dudamel
今日から3日間連続で、グスタボの指揮、マルティン・フロストのクラリネット、ヨーテボリ交響楽団の演奏を聴く。あらかじめ電話で席を予約しておいたので、開演の1時間と少し前に会場に向かった。ボックスオフィスで名前を告げると同時に、もう少し良い席に空きは出ていないかしら、と聞いてみる。すると、あるある。指揮者の真後ろ3列目。ちょっと前過ぎ?ま、でも例の「距離の二乗に反比例」を信じて。

1曲目はブラームスの「悲劇的序曲」。大過なく終了。

2曲目が、マルティンのクラリネットで、ニールセンのクラリネット協奏曲。この出だし、なぜか笑ってしまう。でも、笑ってしまうのは決して私だけではない。オケの人も笑っている。何が笑いを引き起こすのか。調性が途中から明後日の方向へ向かってゆくからだろうけれど、どう狂うと笑えるのか?なぜ「笑い」になるのか?これを研究したら音楽学(心理学?医学??)の博士号でもとれるだろうか?

この協奏曲、クラリネットが難しいと聞いたが、確かにそれが素人目にも分かる。それにしても、超絶技巧、というだけでなく、どんなに早いパッセージや長いパッセージでも、呼吸は少し大きくなるものの、その荒さが音に出ないのが素晴らしい。音はあくまで、柔らかかったり、透明だったり、鋭く突き刺さったり。感嘆。

この協奏曲だけでもすごく楽しませてもらったのに、なんとアンコールまで。彼の兄弟が編曲した、というユダヤ民謡からKlezmer Danceという曲。これはもうアクロバティック。グスタボのノリの良さも手伝って、素晴らしいアンコールに。これは文句なくスタンディングオベーション。

後半はブラームスの交響曲第1番。これが今日のメインイベント。のはずだったけれど、マルティンに持ってゆかれたか?私個人的には、そんな気がする。緩急をひどく強く付けるグスタボ節は健在。最後の盛り上げ方も、流石。でも、残念ながら、ちょっとオケが付いて行けなかったと感じた。以前聴いた、マーラーの交響曲第6番の時と同様、3日の演奏で日を追うごとに演奏が良くなっていけば。。。と期待する。

ああ、そういえば、今日も大事なところで携帯が。電源を切ろうは無視しても、音やバイブレーションは止めようね。


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