家の食洗機は楽しい。5in1という洗剤を使うと、この辺りは硬水であるはずにもかかわらずワイングラスやグラスに塩分の跡が残らない。しかしながら、大きな問題が一つあった。その酷い「臭い」である。これは経験した人でないと分からないと思うが、プラスチック系のとにかく不快な臭いがするのである。
その話を同僚にすると、「臭い消し」が売っている、と言うではないか!それは素晴らしい、英国人にとってもあの臭いは不快だったのだな、とちょっと安心しながら、早速その臭い消しを探しに出かけてみた。Waitroseには売られていなかったが、TESCOでついに発見。レモンの香りを謳ったものと普通の臭い消しと2種類が売られていた。食器ににおいを付けるなんて、と思い普通の臭い消しを購入して帰路につく。
さて、果たして臭い消しの効果や如何に!食洗機を開ける瞬間は本当に「わくわく」した。恐る恐る臭いを嗅いでみる。。。うーん、やっぱり臭いを消す、というよりは、臭いで臭いを誤魔化す、というのが正しい表現ではないか?折角レモンの香りは避けたつもりだったのに、合成レモンの香りがする。
昔日本にも○○レモン、という食器用洗剤があったけれど(今も存続しているのか知らん?)、どうもイギリスに居るとこちらの人は「レモンの香り=清潔、クリーン」という式が脳みそに刷り込まれているのではないか、と思ってしまう。普通の食器用洗剤にもレモンの香りが多いし、またそのにおいが強い。他にもレモンの香りをつけたものがあふれている。理系の私にとっては、レモンだろうと水だろうと、不要な存在は全て汚れ(=コンタミ)なのだけれど。。。007だって本当は危険の香りではなく、レモンの香りなんじゃないか、と疑い始めている今日この頃である。