フィレンツェといえば、メディチ家。豪華物が好きな私としては、メディチ家縁の場所を外すわけには行かない。ということでメディチ家関連第一弾。
入っていきなり度肝を抜かれる。こんなに手の込んだ礼拝堂。。。王の礼拝堂でも、此処まで緻密な装飾が施されているものなんて、殆どないのでは?と思う。また広間も、天井の高いこと。天井が高いからか、全てのパーツが非常に大きく作られている。
昔の人は、体が小さかった、と思っていたが、メディチ家の場合全てが大きく作られていて、装飾だけでなく、例えばサイドボードなどの高さも、今の基準でいっても高いくらい。メディチ家の人には北の血が混ざっているのかしら?
ベルサイユ宮殿の鏡の間をコンパクトにしたような部屋があった。鏡が張られ、天井画が描かれている。天井画は、まるで飛び出す絵本のように立体的だ-遠景は薄い色の絵の具でぼんやりと、前面は少し輪郭をはっきりと強調して描いている。どことなく絵の上手い漫画家の描いた作品のようだ。目が大きく、くっきりしていて、また人物だけでなく、動物も上手く描かれているから、そんな風に思うのだろうか。
タペストリーの掲げられた部屋は、現在フィレンツェのお役所として使われているらしく、会議場用の机が配置されている。こんなところで会議をしたら、私だったら気が散って仕事にならない。
庭に出ると、オレンジの花が満開で、その香りにむせ返った。450年前の春も、こんな感じだったのかしら?