土曜日、無事Steinwayが家に届いた。製造番号から判断すると既に齢100歳になるけれど、とても立派だ。ホテルのロビーに置いてあるような安っぽいグランドピアノとは存在感がまったく違う。古くて傷もあるのに、何が違うのだろう。良質なものはなぜこうした存在感が漂うのだろう?優れた人間が持つオーラのようだ。
さて、恐る恐る音を出してみる。調律前だけあって、所々の音に映画などで馴染みのある酒場のピアノの音を聞く(2本あるいは3本の弦の音程が微妙に異なるためにこのように聞こえるのだろうか?)。それにしても、このタッチと音。私のような素人が弾いても、鍵盤の抑え方(叩き方)によって音色が変わるような気がする。よくコンサートでピアニストがすっかり没入した表情で演奏をしているけれど、そうなることが、そうなってしまうことが初めて理解できた気がする。
これまで、「グランドピアノはあなたの表現力を最大限に生かします」みたいなコピーを見る度に、「またまた~、高価なピアノを売りたいからって、そんなこと言っちゃって~」くらいに思っていたのが、「確かに、グランドピアノはすごいかも」に立場変更。これが、グランドピアノだからなのか、Steinwayだからなのかはわからない。これまで、グランドピアノでレッスンを受けたことも、Steinwayのピアノを弾いたこともあるけれど、他人の目があったりしてリラックスしていなかったからなのか、こうした感覚を持つのは初めて。それにしても、すごい。気持ちいい。
というわけで、この気持ちよさのお裾分け(?)に、会社の同僚を呼んで、「猫踏んじゃった」コンクールを開催することにした。みんな、どんな「猫踏んじゃった」を披露してくれるだろう、この素晴らしいグランドピアノで。
先日の日記を読んでたらすっかり羨ましくなってしまいました(笑)。
遊びに行った時は是非弾かせて下さい♪
と言っても、楽譜を見ないで弾けるのはやっぱり
「猫踏んじゃった」だけですが。。。
是非是非弾いてあげてください。今は、演奏会に向けてヴァイオリンの練習ばかりしていて、ピアノは疲れたときに別の筋肉を使うために弾くくらいです(といっても「猫踏んじゃった」?)。
ご訪英、心待ちにしています。もう少し近づいたらいろいろと具体的な話をいたしましょう。