東西冷戦は米ソという第二次大戦における戦勝国同士のいがみ合いであり、その代理戦争ともいえる「朝鮮戦争」「ベトナム戦争」は米国において自分達を「倫理的に善」と言い切ることができませんでした。ブッシュの始めた「テロとの戦争」は、「戦争の正義性」というものを重視して当初から自分たちは「善」だと信じ込めるプロパガンダが徹底されたと言えるでしょう。ブッシュの演説における「悪の枢軸axis of evil」という言葉が示すように、第2次大戦で枢軸軍を絶滅させた連合軍が「倫理的善」であるという世界に広まっている神話に基づいて、戦争を起こす自分たちを「善」と決めつける努力がなされたのです。その後、随分と米軍の偽善に満ちた仮面は剥がされてしまいましたが、いくら民間人の虐殺や容疑もなく拉致監禁した相手国の人間を拷問している事実が明らかになっても、未だに国際的な公の席で「米国の行いはナチスと同じである。」と批難することはできないのが現状です。
911でペンタゴンに落ちたのが飛行機なのかミサイルなのかという単純な疑問さえ明確な答えが出せないのですから、ツインタワーに旅客機が突入してビルが崩壊した(関係ないビルまで)真相は永久に出てこないでしょう。だから「テロとの戦争」が911の再来を回避するための正義の戦争であり続けるには911は邪悪なアルカーイダによるテロであり、悪を懲らしめる戦争は「絶対善」でありつづけないといけないことになります。
戦争している相手をヒトラーやナチスに見立てて自分たちを正当化する手法は小さな地域紛争においても盛んに使われました。「日独伊の枢軸国(本当はフィンランドやルーマニア、スロバキアやハンガリーなども枢軸国だったけど)の人間を殺戮したので世界は平和になった」という神話は実際には第二次大戦後先進国間の大きな戦争がなかっただけで、殆ど世界中のどこかで戦争は続いていたにもかかわらず揺るぎない真実として世界中に定着してしまいました。枢軸国だった側の国々はさすがに「倫理的に悪」と規定されたから「二度と戦争は起こすまい」と反省してドイツのように結果的には米国の加勢と言う形での参戦はありますが自分から戦争を起こす事はしていません。以前第二次大戦の反省を行っていないのは戦勝国であり、その最たるものは「米国と中国」であると指摘しましたが、「第2次大戦で勝ったからその立ち位置を引き継ぐ自分たちの戦後の行いは全て倫理的に正しい」としてしまう彼らの論理は、第二次大戦まで遡って君たちがやったことも枢軸国と同様倫理的に間違っているのだと訂正しない限り彼らが「他国(民族)を侵略し、政治経済の自由を奪う行為はいけないことだ」と反省することはないのではないかと思います。
911でペンタゴンに落ちたのが飛行機なのかミサイルなのかという単純な疑問さえ明確な答えが出せないのですから、ツインタワーに旅客機が突入してビルが崩壊した(関係ないビルまで)真相は永久に出てこないでしょう。だから「テロとの戦争」が911の再来を回避するための正義の戦争であり続けるには911は邪悪なアルカーイダによるテロであり、悪を懲らしめる戦争は「絶対善」でありつづけないといけないことになります。
戦争している相手をヒトラーやナチスに見立てて自分たちを正当化する手法は小さな地域紛争においても盛んに使われました。「日独伊の枢軸国(本当はフィンランドやルーマニア、スロバキアやハンガリーなども枢軸国だったけど)の人間を殺戮したので世界は平和になった」という神話は実際には第二次大戦後先進国間の大きな戦争がなかっただけで、殆ど世界中のどこかで戦争は続いていたにもかかわらず揺るぎない真実として世界中に定着してしまいました。枢軸国だった側の国々はさすがに「倫理的に悪」と規定されたから「二度と戦争は起こすまい」と反省してドイツのように結果的には米国の加勢と言う形での参戦はありますが自分から戦争を起こす事はしていません。以前第二次大戦の反省を行っていないのは戦勝国であり、その最たるものは「米国と中国」であると指摘しましたが、「第2次大戦で勝ったからその立ち位置を引き継ぐ自分たちの戦後の行いは全て倫理的に正しい」としてしまう彼らの論理は、第二次大戦まで遡って君たちがやったことも枢軸国と同様倫理的に間違っているのだと訂正しない限り彼らが「他国(民族)を侵略し、政治経済の自由を奪う行為はいけないことだ」と反省することはないのではないかと思います。