さて嫌韓流の本を見るまでもなく、インターネットを中心に韓国(朝鮮人)一般に対しての評判はすこぶる悪い。私も韓国政府は何故あのように日本人への扱いが下手なのだろうと常々思います。「日本統治時代よりも現在の方が世の中が不幸だ」という潜在意識から日本統治時代は悪かったと必死に教え込まないといけない事情は解りますし、冷戦時代の民族分断をいまだに解決できないまま世界は別の時代に入ってしまい、中国に至ってはアメリカ以上の資本主義国になってしまったのですから朝鮮の人達の潜在意識における「あせり」は相当なものと思います。また日本人にとっては見た目が一緒であるのに「朝鮮人の国民性」にも相いれないものがあり、「嫌う」原因になっていると思われます。
日本にはこちらから譲歩したり謝ったりして相手に「与える」行動をすれば必ず相手もこちらに同様の譲歩などを「与え返す」という文化があります。これは日本では当たり前になってしまい「与え返す」ことをしない人は非常識として社会から疎外されます。お中元や歳暮に限らず何かの行事に粗品がつきものであり、これらは社会習慣であって「賄賂」にはあたらないのは日本の文化だからです。賄賂というのは金品でこちらが得をする具体的な対象を「買う」行為であって、これはアジアでは当たり前の行為のようですが、本来の日本の文化とは少し別のものです(その見極めは極めて難しいですが)。
最近韓国人の中年女性が泌尿器科的病気になり、私の患者として頻繁に診療することになりました。この女性が日本人の感覚で言えば極めて我が儘で自己中心的、他科の治療の合併症で泌尿器科的疾患になったことからこちらにやや負い目があるもののまあ呆れるほどの「言いたい放題」で場合により病院の総務課員連座で診療にあたるという状況でした。
私としては自分に落ち度がある訳でもありませんし、他の同じ病気の患者さんと同様に接していたのですが、あまりの我ママぶりに「できないことはできない。」「その我が儘は通らない。」「日本の常識としてそれはできない。」といったことをはっきりと明言するようにしました。ちょうど我が儘を言い張る子供に親が諭すようなやり方です。日本では大の大人にそのような接し方をするのは失礼という感覚がありますが、どうもこれが正しい接し方だったようで非常に素直にこちらの言うことを聞くようになりました。またこちらが約束したことは必ず守る(医療では結構難しいことですが)ようにしたことでお互いに信頼関係もできて「良い患者ー医師関係」ができるようになりました。合併症をおこした科の医師達もそれにならって「腫れ物にさわる」ような扱いを止めて良い悪いをストレートに、しかし勿論誠意を込めて接するようになって、今では常にお互いが笑顔で診療に当たれるようになりました。
私は国としての韓国と付き合うのもこの接し方で、つまり無理難題に対してははっきりと「ノー」を、竹島問題や外国人参政権も駄目なものは駄目とはっきり言ってやるのが大事だと思います。「相手の機嫌を損ねるのは良くない。」「そんなことしたら戦争になる。」と考えるのは日本人だけです。勿論いきなり竹島に軍を派遣すれば戦争になりますが、日本政府が本気で「竹島からとっとと出てゆけ」と言えば遠の昔に竹島問題など解決していたはずです。東アジア共栄圏を真に構築するには相手と「良い関係」を築かねばなりません。そのためには子供に諭すように「駄目なものは駄目」と言った上で誠意を持って接してゆくことが肝要でしょう(中国に対しては別の工夫が必要でしょうが)。こちらが譲れば相手も譲ると期待するのは日本特有の「甘えの構造」だろうと思います。常にギブアンドテイクの内容を確認しながら接してゆくのが日本人以外との信頼関係構築には必須の事ではないでしょうか。