rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Gotha G III Roden 1/72

2020-03-09 18:23:19 | プラモデル

1915 年Gother社は双発の爆撃機を製作し、Gotha G Iとしてドイツ空軍から製作を命ぜられたが、エンジンなどのトラブルが多く、後に改良版のG II、G IIIとなって活躍するようになります。GIIIは計500kgまでの爆弾搭載が可能で、後期型のGVからGVII等に系譜が続いてゆきます。

第一次大戦100周年が過ぎてゆきました。この第一次大戦というのは日本人には馴染みがありませんが、欧州の人達にとってはGreat warというと第一次大戦を意味する程で、何故欧州中のお互い恨みもない国民達が一部の支配階級の人達の思惑や思い込みから延々と殺し合いをする結果になったのか当人達も判然としない所があるようです。当時5,000万人の人口を有したやや分裂気味の大国、オーストリア・ハンガリー二重帝国が汎スラブ主義を掲げるセルビアと対立していた背景はあるにしても、後に戦争の主体となるドイツや仏英ロが本気で戦争をする必然性は初めの時点で全くなかったように思います。まして戦争を始めたはずの実戦におけるオーストリア軍の弱さや、やる気の無さはいかんともし難く、普墺戦争までしたドイツが何故オーストリアのために国威をかけて戦い、戦後あそこまで酷い目に合わねばならなかったのか理解できません。

Gotha G III Roden 1/72 第一次大戦は航空機を初めとする各種兵器の飛躍的進歩を促しましたが大型爆撃機もその一つ

Rodenはウクライナの模型会社で、第一次大戦物の渋いキットを多数製作していますが、このキットは2000年にリリースされた物です。細かい作り込みは良いのですが、デカールが脆い、製作図がどこに接着したら良いか解りにくい、部品の接着面が小さくて組み立てが難しいなどけっこうChallengingな内容です。今回は第一次大戦ドイツ機の制作で、一度試してみたかった菱形迷彩(Rosenzi camouflage)も行ったので余計Challengingになりました。この菱形迷彩は1916年頃から登場し、航空偵察により当時の白黒写真で撮影すると周囲にとけ込んで見分けられないという事で主に夜間爆撃機などに使用され始めた迷彩で、鮮やかな色を含む種々の色が使われ3色から5色の不定形手塗りのものから後に羽布プリントを貼付けた物など様々な形態の物が使用されたと記録があります。模型は手塗りで行ったので羽布プリント柄のような精密さでは再現できませんでしたが、下の写真のような不定形手塗りの菱形迷彩の感じはあるていど再現できたかと思います。鉛筆で下書きしてから細かく筆塗りをするのに時間がかかりました。下面も明るい菱形迷彩にしているものが多いのですが、今回は断念。Riggingも可能な範囲でミシン糸と真鍮線を用いて張ってみました。上翼の製作と取り付けはこの手の模型では一番難しい所ですが、やはりこのモデルも簡単に合わず、苦労しました。私は支柱を下翼に立ててからRiggingを見通しが良いうちに行って、最後に上翼を付けるのですが、支柱の高さが均一にならず、何とか形を付けるために高すぎる物を切ったりして上下の翼の間隔が少し狭くなってしまった感があります。

1916年当時手塗りで描かれたRosenzi迷彩のファルツ E1   前回作ったRoland C11と並べてみました。Rolandの方が早く機敏な印象があります。

コメント
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