rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Albatros W4 seaplane RODEN 1/72

2022-01-23 17:12:20 | プラモデル

第一次大戦中の渋い模型を得意とするウクライナのプラモメーカーRODEN製のアルバトロス W4水上機を作りました。以前AirfixのHanover CL IIIで自作デカールによる陸上機のローゼンジ迷彩塗装をしましたが、いずれ海軍機のローゼンジ迷彩を試みたいと思っていたので今回作りました。しかも初めからキットにローゼンジ塗装用のデカールが付いているというサービスぶりであり、大いに助かりました。

実機の写真、上翼に付けられたラジエーターとエンジンを繋ぐパイプや上面のローゼンジ迷彩の一部が解る      RODEN Albatros W 4 1/72

Albatros W4は1917年に水上機型戦闘機の開発を命ぜられたアルバトロス社が当時新鋭であったAlbatros D Iを基に翼と尾翼を改変し、フロートを付けて完成させたもので、Mercedes D III 直列6気筒160馬力エンジンを搭載して、最高速度160km、滞空時間約3時間、武装は7.92mm機銃1-2丁でした。118機が生産され、北海、バルチック海で哨戒、偵察任務に就いたとされます。水上機は航海士とパイロットを一人で兼ねる単座でなく、Hansa Brandenburg(日本にも輸入された)の様な複座機が重用されるようになり、Albatros W4は比較的安定した性能でありながら戦争後期には練習機として使用される様になりました。

ローゼンジ迷彩のデカールは組み上げる前に貼付けないと後からは貼れない    陸軍機は下面も薄いローゼンジ迷彩が施されたが、海軍機はベージュで塗装された

模型は面に線で接着する様な設計になっていて作りにくいRodenらしく、難度の高いものでしたが、翼やフロートの接着はドリルで接着部に穴あけなど補助をして何とか製作。ローゼンジ模様は組み上げる前に写真に示すように貼っておかないと後からは付けられません。海外の模型評論ではローゼンジの色が正しくないというものがありましたが、飛行機模型製作のバイブル的に頼りになる「世界の軍用機塗装・迷彩史1914-1945」(グリーンアロー出版2000年 野原 茂著) によるとドイツ海軍のローゼンジ迷彩は青系と茶系の2種類あり、青系はグレーブルー、ライトブルー、ミドブルーの三色からなるとされて、カラーの色見本も模型に付属していたデカールの色と大きく違わない様なのでこの模型の塗装で間違いないと考えました。RODENらしくリグの張り方などは図解で示されていて今回は小さい模型なので全て0.3mmの真鍮線を使って張りました。前回作ったハノーバー CLIIIと並べてみました。

リグは0.3mmの真鍮線を使用しました。  ブルー系のローゼンジ迷彩が映えます。

ローゼンジ迷彩も陸軍機とは違う雰囲気があります。

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