英国第二次大戦時の練習機定番といえるAirspeed Oxfordを作りました。Airspeed社はグライダーのHorsaとこの練習機Oxfordが代表機で割と地味な航空機メーカーです。1930年代初頭に航空機の発達によって引き込み脚や可変ピッチプロペラ、銃手や爆撃手などのトレーニング用航空機の必要性を空軍省が各メーカーに発注し、AS6として6番目の開発航空機としてAirspeed Envoyを開発していたAirspeed 社はその発展型としてOxfordを上梓し、その扱い易さや高性能によりAS10として採用されました。パイロットの練習用にdual control可能な並列シートを採用し、爆撃手練習用には機首に腹臥位で確認できる大きなガラス窓を採用しました。航法士席をパイロット後方に、銃手練習用にArmstrong Whitworth回転銃座が採用されました。Mk1はArmstrong Siddeley Cheetah IXエンジン350馬力2機を搭載して最高速度300km/時でした。Mk1は固定ピッチの木製プロペラで可変ピッチはフェイクでしたが、後の改良型MkIII以降ではWASPエンジン搭載で可変プロペラになりました。初期型はスピンに入ると立て直し難いという欠点があったようですが、改良され戦後に至るまでAirspeed社で4,411機その他の社で4,175機計8,586機作られました。英国連邦のほぼ全ての国で練習機の他多用途機としても1950年代まで活躍しました。
英国練習機の定番Airspeed Oxford AZmodel 1/72 英軍機の特徴として、大戦前と大戦後半米軍が参戦してからは翼下面にも国籍マークがある。
モデルはチェコのプラモデルメーカーAZ model製で、日本語の解説もあります。20年くらい前の金型で、レジン製部品も含まれます。Frog製の古いモデルもありますが、それよりもVariationが出る様改良されています。しかし古い東欧製のモデルなので整合は今ひとつでパテとヤスリ掛けは必要です。制作図通りに下面はトレイナーイエロー、上面はダークアースとダークグリーンの迷彩にしました。ミッキーマウスパターンなので初めにダークアースを塗ってから、油粘土とキッチンペーパーでマスキングしてダークグリーンをスプレーします。どちらも100円ショップで買えますし、油粘土は回収して何度でも使えます。
油粘土とキッチンペーパーでマスキングする。 いずれにしても組み上げてからヤスリとパテ作業が必要。
機銃手訓練用のGun turretを装着したバージョンはプラモデルとしてもレアものと思います。秋葉の中古ショップで2,000円で見つけて即購入。
40年以上前に作った多分Frog製のOxfordと並べてみました。
大昔作って残っていたOxfordと並べてみました。下面はskyで塗装してます。