rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

金主主義(Moneytocracy)アメリカ合衆国

2024-07-25 13:04:06 | 社会

金主主義(Moneytocracy)というのはナイジェリアの政治実体や、ガーナの大統領選挙で実際は国民に人気があったのに、金が使えた候補が選挙に勝った事を憂いてエドワード・マハマ氏が論文で用いた用語です。21世紀の今、アフリカの後進国のみならず、既に世界中で民主主義など存在せず、あるのは金主主義と暴力に裏付けられた独裁主義だけとも言えます。

歴史上最高の得票数で当選した大統領が再選に向けた選挙運動中に偽の感染症診断で世間から隔離され、明らかに偽のサインが付された非公式の書類で立候補を取り下げられました。これは民主党を操る権力者による明らかなクーデターですが、状況証拠による不正がいくら明らかでも見かけの手続きが整っていれば「法的に適正」とされてしまいます。バイデンの集めた選挙資金をそのまま使える副大統領のカマラ・ハリスがバイデン候補を引き継ぐと決められ、公の場での討議は一切なく党内合意が作られ、ロイターなど通信社による世論調査でハリス支持がトランプを上回ったなどという「ヨタ」が早速世界中で報道されています。

立候補を取り下げるとした書簡のサインは最近のサイン(同一)とRやBが異なり普通つけない下線まである。

トランプに勝ったと世界で報道された今回の世論調査は、民主党の他の候補者の名前も知らない米国人1000人が適当に答えた内容だと説明書きに小さく書いてあった。中身も調べず報道する日本のメディアのなんとお粗末なこと!!

 

I.  献金額の700倍が戻る米国ロビー活動

 

何故知らないうちに米国が動いてゆくか、という答えは経済学者増田 悦佐氏の近著「アメリカ消滅」(ビジネス社2024年刊)で明らかな様に、1946年戦後トルーマン政権の時に採択された「ロビイング規制法」によって、ロビー登録さえすれば議員への献金に制限がない状態になり、一票しか持たない有権者よりも大量の献金をする企業や団体を立法上優遇する下地が完成したとされます。図で明らかな様に、献金額の700倍で収益が返るのですから安い物です。現在ガザ虐殺を継続するイスラエルには、外国を利する団体であるAIPACが米議会献金団体として存在しますが、1948年以来イスラエルには既に2630億ドルの資金援助を米国は行っており、自国は赤字でも一日1040万ドル(15億円)棄て銭をイスラエルに与え続けている計算になります。軍事援助額年間40億ドルのうち、AIPACは議員に毎年1億ドル献金しており、企業よりは少ない物の40倍の収益は高効率と言えます。AIPACは議員一人に1名以上のロビイストを配しており、各議員のイスラエルへの貢献度で献金額が決まるのですから「虐殺・戦争犯罪」など知ったことではありません。

米国社会が民主主義でなく金主主義である証拠 献金をする企業が儲かる仕組みができあがってしまった

米国民の納税を効率よく巻き上げてイスラエルが使う仕組みAIPAC

 

II.  反ユダヤ(Antisemitism)になったユダヤ教

 

政治とは人間の我欲煩悩の調整を行う「調整機関」と言えます。その基本となるのが「国家」です。現在のイスラエル国の主流は「シオニズム」に基づく政府であり、シオニストの我欲煩悩が通りやすくなっています。2023年10月7日以降延々と続くガザ虐殺は、ハマスを消滅させるという名目でガザ地区から住民を一掃して領土を拡張することが目的です。シオニズムはユダヤ教を利用していますが、邪魔になれば平気で牙を剥きます。宗教は良心に基づくものですが、政治は我欲煩悩に基づくからです。多くのまっとうなユダヤ教信者(ユダヤ人)がガザ虐殺に反対していますが、イスラエル政権を批判することは「反ユダヤ」と(AIPACが金でコントロールする米国議会が採択した法律で)決められています。徴兵に反対する正統派ユダヤ教の人達は「これは宗教戦争である」と徴兵を強制する政府への抗議行動を定めています。

「シオニストとして生きるよりユダヤ人として死ぬ」が正統派ユダヤ教徒の信条である。

 

III.  同じ悪が勝ち続けることはない

トランプ暗殺未遂の直前、犯人のマシュー・クルックスもCMに出演した投資会社BlackRock関連の会社がトランプの運営するSNS株を大量に空売りしていたと報じられている。

 

童話や勧善懲悪の物語(水戸黄門とかバットマン、アンパンマン)は解りやすい悪が最後には負けて正義が勝ちます。しかし現実の世の中では最後は正義が勝って世界平和、平等な社会が確立するのではなく、また別の悪が蔓延る世界が続いてゆきます。ただし世界を支配する覇権国家が変化して行く様に、「悪」の主体も変化し、同じ悪が永久に栄える事は歴史上ありませんでした。現在の米国を支配する権力者やイスラエルが未来永劫権力を保持し続けることはあり得ません。絵にかいた様な小学生でも判断できる悪事は、遠からず全て暴露されて歴史に刻まれることになるでしょう。現在ある大量の悪の記録を全て消し去る事は不可能で、必ず後世に伝えられてしまいます。権力や大金を得ることはなくても、小市民として善良に生きた方が結果的には得をする人生になるような気がします。しかし悪は悪だと指摘する知恵、知性は必要でしょう。そして金のために善良な人を確信犯として騙す薄汚いメディアの片棒は担ぎたくないものです。

コメント (4)
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