備忘録的感想なのでほとんどの人には感心がない話し。時々覗くYou Tubeにアメリカケンタッキー州の開業医が毎年自宅でジャズ演奏のホームパーティを開いた時の演奏をアップしているものがあります。医師のKen Beilman氏が自らもピアノを演奏してプロ並のミュージシャンとコンボを組んでいるのですが、彼自身ブログによるとしっかりしたジャズミュージシャンにピアノを師事したようでかなり上手、始めはプロの演奏家の動画かと思いました。
自宅のダイニング(けっこう広そう)で楽器やマイクをセットして演奏しているようですが、ドラムの横に冷蔵庫があったりしてなんかほほ笑ましい感じです。night and day 05と題された動画(http://www.youtube.com/watch?v=4FlwxJTQ9GI)は私が気に入った演奏ですが、メインでサックスを気持ち良く奏でているのはミズーリ大学の音楽科講師(assistant professor)をしているHal MeliaでCDも1枚出している音楽の先生です。映画音楽のアレンジとかも手がけているようでさすがに上手いし楽しそうな表情が良いですね。新しい所では09年のホームパーティ20周年記念という動画にあるHey There (http://www.youtube.com/watch?v=nbpSoZHbSi0) は本職の歌手Vanessa Rubinを迎えてsaxはこれもプロのDon Braden。室内の冷蔵庫のアレンジは変わってないのですが、曲はRosemary ClooneyのHey Thereと比べるとまるで別物のアレンジ。Vocal、Base、Sax間のこういう緊張感のあるやりとりはやはりプロでないと難しいのだろうなあ、と思わせる「聞き応え」でピアノもBeilman先生でなく黒人のプロにバトンタッチしてます。
Beilman先生は御歳60歳のようですが、写真にジャズにと趣味は多彩でアメリカ人らしく仕事も趣味も大いに楽しまないと人生でない、という生活を送っておられる。私が10数年前にNYに留学した時もボスのドクターのみならずラボで働く他の人達も夏休みや休暇は十分に取って生活を楽しんでいました。留学期間に余裕のない小生は日曜日もラボに出張って実験をしてましたが、折角アメリカに来て何故遊ばないのかと不思議がられました。それでも毎週のようにBlue noteやSweet Basilなどへ本場のジャズを聞きに行って楽しんだので満足なのですが、50を過ぎた現在も月に3日しか休みがない状態で趣味を楽しむ余裕がないというのは寂しい気がします。
豊かな国や社会というのは経済的に余裕のある中間層がどれだけいるかで決まります。超金持ちはアフリカや南米の貧しい国々にも必ずいます。アメリカは中国やインドに労働市場を移し、金持ちが金融を動かすだけのグローバリズムに基づく金融立国を目指したために、豊かだった中間層の工員や労働者が激減して貧富の差が開いてしまう愚を犯しました。限られた人達の金儲けを優先させて社会を貧しくするというのは誤った政治です。何故か日本もそれに倣ってこの10年で勝ち組負け組の二極構造化が進んでしまいました。Beilman先生のホームパーティーはアメリカの田舎(地方?)の豊かな生活をかいま見るようで、やや大げさですが、本来のアメリカのあるべき姿の一部のように感じます。日本も含めて多くの勤労者がこのようなパーティーを楽しめる状況というのが政治を行う目標のように思います。
自宅のダイニング(けっこう広そう)で楽器やマイクをセットして演奏しているようですが、ドラムの横に冷蔵庫があったりしてなんかほほ笑ましい感じです。night and day 05と題された動画(http://www.youtube.com/watch?v=4FlwxJTQ9GI)は私が気に入った演奏ですが、メインでサックスを気持ち良く奏でているのはミズーリ大学の音楽科講師(assistant professor)をしているHal MeliaでCDも1枚出している音楽の先生です。映画音楽のアレンジとかも手がけているようでさすがに上手いし楽しそうな表情が良いですね。新しい所では09年のホームパーティ20周年記念という動画にあるHey There (http://www.youtube.com/watch?v=nbpSoZHbSi0) は本職の歌手Vanessa Rubinを迎えてsaxはこれもプロのDon Braden。室内の冷蔵庫のアレンジは変わってないのですが、曲はRosemary ClooneyのHey Thereと比べるとまるで別物のアレンジ。Vocal、Base、Sax間のこういう緊張感のあるやりとりはやはりプロでないと難しいのだろうなあ、と思わせる「聞き応え」でピアノもBeilman先生でなく黒人のプロにバトンタッチしてます。
Beilman先生は御歳60歳のようですが、写真にジャズにと趣味は多彩でアメリカ人らしく仕事も趣味も大いに楽しまないと人生でない、という生活を送っておられる。私が10数年前にNYに留学した時もボスのドクターのみならずラボで働く他の人達も夏休みや休暇は十分に取って生活を楽しんでいました。留学期間に余裕のない小生は日曜日もラボに出張って実験をしてましたが、折角アメリカに来て何故遊ばないのかと不思議がられました。それでも毎週のようにBlue noteやSweet Basilなどへ本場のジャズを聞きに行って楽しんだので満足なのですが、50を過ぎた現在も月に3日しか休みがない状態で趣味を楽しむ余裕がないというのは寂しい気がします。
豊かな国や社会というのは経済的に余裕のある中間層がどれだけいるかで決まります。超金持ちはアフリカや南米の貧しい国々にも必ずいます。アメリカは中国やインドに労働市場を移し、金持ちが金融を動かすだけのグローバリズムに基づく金融立国を目指したために、豊かだった中間層の工員や労働者が激減して貧富の差が開いてしまう愚を犯しました。限られた人達の金儲けを優先させて社会を貧しくするというのは誤った政治です。何故か日本もそれに倣ってこの10年で勝ち組負け組の二極構造化が進んでしまいました。Beilman先生のホームパーティーはアメリカの田舎(地方?)の豊かな生活をかいま見るようで、やや大げさですが、本来のアメリカのあるべき姿の一部のように感じます。日本も含めて多くの勤労者がこのようなパーティーを楽しめる状況というのが政治を行う目標のように思います。
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