(つづき)
激しい揺れで目が覚めた。
どうやら荷台で熟睡してしまったらしく、すでにIさんが運転する車は現場である東京スカイツリーに向かい高速道を走っていた。
夜の高速道は行き交う車もまばら。
都心に近づいてくると…前方に無数の“赤い光”が見えてきた。
それはビルの上に取り付けられた航空障害灯の光で ビル群の黒い影、そしてそこに灯る無数の赤い光は“風の谷のナウシカ”に出てくる“王蟲”の群れのように思えた。
運転席からはIさんが好きなヒップホップが流れてきて、その音は一瞬で闇夜に吸収されていく…
東の空がぼんやり明るくなってきた頃、スカイツリーがある押上に到着した。
(つづく)
激しい揺れで目が覚めた。
どうやら荷台で熟睡してしまったらしく、すでにIさんが運転する車は現場である東京スカイツリーに向かい高速道を走っていた。
夜の高速道は行き交う車もまばら。
都心に近づいてくると…前方に無数の“赤い光”が見えてきた。
それはビルの上に取り付けられた航空障害灯の光で ビル群の黒い影、そしてそこに灯る無数の赤い光は“風の谷のナウシカ”に出てくる“王蟲”の群れのように思えた。
運転席からはIさんが好きなヒップホップが流れてきて、その音は一瞬で闇夜に吸収されていく…
東の空がぼんやり明るくなってきた頃、スカイツリーがある押上に到着した。
(つづく)