歌手印象。

2007-02-09 23:41:03 | ・おもに音楽。
どんなにいい詞を、明瞭に歌っていても、それを楽器の一部のように聴いているときと、つまらない言葉の羅列なのに、ちゃんと言葉がわかるように歌えよと思うことがある。それは詩のせいではなく、単に曲のせいでもないような気がする。

最近見た4人の歌手の映像。

矢野顕子は、その中のジャズっぽいものが私は好きだが、それは矢野顕子というジャンルの中の一つだ。

矢野顕子と長谷川きよしは、その種類が違い、長谷川のほうが伴奏の度が強いとはいえ、楽器と歌が分離できない、言葉が音として意味を持つという印象だ。文字に起こしたものは別の完成物かもしれない、という。

研ナオコは基本的には伴奏の種類と有無を問わないだろう。文字としての言葉が思われる。曲を提供した中島みゆきも、もしかすると匂艶 THE NIGHT CLUB も、歌をつくったつくらないにかかわらず仲間かもしれない。

椎名林檎の言葉に圧倒的に文字の印象があるような気がするのは、最初に歌詞カードに見入ってしまい、ステージを見たことがないからではないかという気がする。アカペラで歌うことがもしあるとしたら、私はあまり聴きたくない。長谷川きよしとのデュエットはおもしろくはあったけれど、やはりそうだよねという思いがした。林檎さんは歌手というよりトータルクリエイターで、小器用なダミーを傀儡としている図も想像できる。


だからなんなんだ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする