例 しんぎゃくもくせん。

2008-12-06 15:27:47 | ・ことばの尻尾踏み。
自分の思い込みと実際の用例とをすり合わせるための参考書は辞書以外は私にはない。20年ほど前、時事問題で悩ましいという形容を使うことについて変だよねえと静かに盛り上がって調べ、何もおかしくないらしいよ、ふうんと消沈し、大抵の変な言葉に関してみずからを戒めるほどでもないが受け入れるほどでもないというようなことが多くなっている。たった一例のハナシかい。

辞書に載れば市民権は得ているような感覚は得るが辞書編纂者が国語を許認可しているわけではないだろう。きょう聞いたハナシの中で目線という単語が頻繁に出てきた。目線は視線と支線死線四川支川脂腺とを耳で聞いたときに分かつために言われ始めた。のかもしれないし違うかもしれないと今ネット辞書で調べたらマスコミ用語らしい。

現在よく聞く目線の使われ方は、視線というより「目の高さ」という意味にとれる。目線と言っている人に意味を聞いてみてもちゃんと答えられないかあるいはイメージ能書き1,000文字ぐらいになるんじゃないかなあ。

たまたまきょう内田春菊コミックのあとがきの中で氏が私は使わないけどこのごろ真逆ってよく言うよねと書いている。新造語の中でも湯桶読みモノってキモチワルイ。と言うほど例を言ってみろって。
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12月5日。

2008-12-06 07:52:54 | ・ことばの尻尾踏み。
リセ風の暗く黒いバッグはがたがたと揺れ
赤いランドセルの視線は彷徨った
三人の女の子の声はどこ
そのひ道が濡れ
樹々がごんごん鳴るそらは半分明るい
東久留米市学園町の平屋のかげの一抹から
とめどなく物語が吹き出していく
ふりつもる銀杏そびえる松
すばやい影

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加藤周一読みゃしないが死んじゃいやだった。
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