再び母子。前とおんなしこと。

2010-02-14 06:39:58 | memo。
物心ついたときからネット環境に在る世代が次々と成人していく。
神話的創作バレンタインデーも親和する日本の今、医師の偏在や減少において危機と言われるほど当然のように言われる周産期医療。

その体系をかたちづくり、始動させるための尽力と労苦を病院長が著した本を多分20年ほど前に読んだ。都心の病院である。子どもが産まれるのと母親が死ぬのが同時に起こることが珍しくない時代はそれほど昔ではないという。

珍しくないことにどう対処してどういう人間が育ったか。
恵まれた「私」とそれにオルグされた恵まれなかった「私」が「我々の世代」と言い、「今昔の子の環境」ではなく「今の母親は」と言う。新しい世代の幾ばくが鵜呑みにしていく。

日本での古い仏教者が皇室にごく近いところで権勢を振るうに至る重要な業務の中に出産時の母子に関する祈祷があったという。それを語れる同じ頭で、3歳までに母親との云々、1歳まで云々、ゆえにイマの子どもはキレると言うは矛盾ではないのか。

母親は個人か機関か。疎かにできない神話も体験も、それはあるだろう。 ** 前
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