蜷川邸のある地方。

2009-04-10 18:53:20 | ■おもに建物。
クルマの後輪が巻きあげてちらす気配に首をすくみかけて花びらと知るときにはまたやわらかなうれしみに気づく。

玉虫たちは黎明の微かな光でこそ煌くというように
新しきむらとかいうほどであるのかないのか小さな理想に明るい思いを抱いて東からきた。そのようにまるで勝手に思い描く。

私の好きな横木づかいの家も多く、明るく広い敷地にパティオのように平屋を配する。ちいさな老婦人がふわりとしなるスカートを陽光にさらして水やりをしている。どこの家にも煙突があってそれは北の国でなければ別荘地。

15年ほど前の記憶は改ざんされているとはしても、たしかなことは日に日に分割され新たに露にされる黒土。そしてひとつまたひとつ。。昔に戻りたいなどついぞ思ったことはないが30年前を見てみたいこのあたり

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