子供を産んだ女もわかいもんも介護職を敬遠する理由らしいうんちがどうのなんつう緻密なロボット操作に任せうる(できないってば)しごとだけなら私でも続けられただろう。折に触れ私は人に言われる前に子供もナイモンデと謝っている。
予約したこともだから当然内容も忘れた中島京子『長いお別れ』を契約社員的司書から手渡された時はチャンドラー物の新訳かと思い何でまた私はと思いながらめくっていくと私とは馴染みの薄そうな家庭の誰にでも縁のありそうな話が誰も見たことがない東曜子の相貌に似たかたちでたまあには痛快を展開させるのだった。
映画的エンディング。