船橋市南福祉センターの教養講座で「マリリン・モンローとオードリー・ヘップバーン 映画女優物語」というテーマで、講演した。
モンローとオードリーの生い立ちから作品論を吐きそうなくらい、熱く語った。
私の持論は「マリリンは愛されたかった女優で、オードリーは愛したかった女優」。
幼少期の生い立ちから、私はこの二大女優をこう表現した。
モンローは36歳で自殺とも他殺ともわからないような謎めいた死で、人生の幕を閉じた。そして、その死は未だに波紋を呼んでいる。まるで、マリリンの人生そのものが、映画そのものだったような気がする。
オードリーは64歳で死去。決して長生きではなかったが、晩年はユニセフの大使として、社会貢献をし晩節を美しく飾った。
あまりにも相違点のある二人の女優の人生に、
「皆さんは、マリリンとオードリーの人生のどちらに共感できますか?」
と、観客に聞いた。
みんな、黙っていた。当たり前である。そんな大それた質問をした私がアホだった。
しかし、私ははっきりと言い切った。
「私はマリリン・モンローの人生に共感します。マリリンは切なくて悲しくて、抱きしめてあげたいくらいかわいい存在だったから」と。
そしたら、奇跡が起こった。マリリンが降臨して、私の体に乗り移ったのだ。
その姿を見て、観客は大爆笑。ま、こんなパフォーマンスも、ライブのようで、ある種の講演会のやり方の一つなのかもしれないと、実感した。
それにしても、私はいい年して「アホ」だな。