11月29日の「瀧澤陽子の映画塾」には約100名弱の参加者があり、大変感激しております。
ご参加いただいた方に心から感謝申し上げます。
映画という魅力が繋げる「輪」であると、実感しました。私の講演はともかくとして、今回は参加された方に私の方から、逆質問しました。
「あなたにとって、人生で一番思い出深い映画は?」
こんな質問を投げかけました。
ある参加者の方は「フィールド・オブ・ドリームス」と答えました。その方の理由は若くしてお父上を亡くされたとのことです。この作品で、父親が天国から舞い戻ってきてくれたような気持ちになり、亡きお父上の懐かしい思い出が頭をよぎったそうです。
素晴らしい話だと、私は涙が出そうになりました。
他の方からは、「地上より永遠に」「スタンドバイミー」「風と共に去りぬ」「となりのトトロ」
「ベンハー」「駅馬車」「しあわせの黄色いハンカチ」「ゴジラ」「エディット・ピアフ 愛の賛歌」
「冒険者たち」「ひまわり」「自転車泥棒」「かもめ食堂」などなどと、新しいところでは、「イヴ・サンローラン」などと、数えきれない作品が参加者の方の口から飛び出しました。
その中でも、かなりエキセントリックな作品、ブライアン・デ・パルマの「殺しのドレス」のお答えが出た時、パルマファンの私はとっても嬉しかった。
こうやって、話が尽きなくなるのも映画の持つ魅力です。
私はいつも言うのです。
「映画は暗闇の中の約2時間の旅」であると。
行ったこともない国の人々、食べ物、文化、風景に短時間で出会える複合的な芸術なのです。
次回は来年の5月を目指して開講する予定です。次回の講師には、映画監督、作家などを計画しておりますので、ご参加いただけると幸いです。