兵庫県は芦屋
滴翠美術館
春季展 「KUNIYAKI」
期間:3月5日(火)〜6月9日(日)
一華開五葉 江月宗玩書 松花堂昭乗画
一華開五葉は初祖・達磨大師が二祖・慧可に伝えた五言四句の偈。
昭乗が五弁の一花を描き、江月が4字を加えた一幅で、昭乗・江月の気心の知れた間柄ならではの遊び心溢れる内容となっている。
利休直書大棗
一双よりなり、ひとつに「いのすけ殿」もうひとつに「カ 宗易」と利休の直書がある。「いのすけ殿」は千少庵の事で、「カ」は後妻の宗恩の通称。利休より2人へ贈られたものであろう。
後に利休形棗として普及する棗の原形を知る事ができる資料。
共筒茶杓 銘 當閑 江月宗玩作
白竹双樋の茶杓で、露が楕円になっており節下に二本の筋が平行に通っている。
筒には〆印の下に「當閑」とあり左側面に「老生居山自有情」裏に「欠伸子(花押)とある。
共筒茶杓 松花堂昭乗作
直腰・折撓の茶杓で左側に流れるような斑紋がみられる。
筒には「雄徳山以竹 惺々斎作之」とあり「雄徳山」とは昭乗の住した男山の別名。
加島屋広岡家伝来。
竹茶杓 武野紹鷗作
長さは20.1cmと通常の茶杓より長く、節無で露は蓮華弁形。
筒は武者小路千家五代・文叔宗守の追筒で「小庵所持 宗旦伝 宗守」と記している。
この他、茶杓では高山右近「御坊へ」古田織部「鶴」など拝見できました。
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