大阪
湯木美術館
「きれい」寛永×「いき」元禄 -くらべて見える江戸茶の湯文化-
期間:4月9日(火)~6月24日(月)
蕣図 松花堂昭乗筆 江月宗玩・小堀遠州・松花堂昭乗賛
昭乗が好んで描いた朝顔と和歌を書き付け、それを受けて遠州がおおらかに和歌を、江月が七言一行をビシッと書き画賛をまとめている。
寛永文化の一翼を担った三者三様の思いが感じられる作品。
瓢花入 銘 面壁 千宗旦作
花入れの姿から、壁に向かって座禅をする達磨大師に見立て名付けられた。
祖父の利休は瓢の上部を切り落とした静かな形が多いが、宗旦は上部を残した「面壁」「達磨」「狙公」など面白みのある作品が多い。
赤茶碗 銘 是色 樂道入作
やや大振りの作で、赤樂ながら灰青・薄黄・薄緑の窯変が観られる。
千宗旦の書状が添い、内容は茶会の返書で「(茶碗)に是色と銘を付けたので長く預かっていたが、お返しします」といったもの。
この他金森宗和作の赤平茶碗「塾柿」・茶杓「虹」など拝見できました。
今回は寛永と元禄両文化の比較が行われていましたが、私はやはり寛永文化に軍配を上げます。この時代はまだまだ戦国時代の名残が見受けられ、時代に緊張感があります。
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