SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

1904 明願寺 淇篆庵

愛知県は岡崎
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明願寺
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本日はこちらの茶会に御邪魔しました。
目的は山田宗徧が遺した唯一の茶室を拝見するためです。
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淇篆庵
山田宗徧が吉田藩主・小笠原家に仕えていた時代、宗徧邸内にあった茶室。
享保二十年(1735)に明願寺へ移築された。
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内部は一畳台目もしくは向板を外して二畳敷とし隅炉を切る(拝見時は二畳)。間取りは師の千宗旦が建てた今日庵写であるが、中柱と袖壁が無く、躙口上部は連子窓ではなく下地窓になっている等より侘びた雰囲気となっています。
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躙口
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刀掛
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弟也斎
宗徧流の茶人・不蔵庵龍渓が天保年間に作った四畳半茶室。淇菉庵とは続きの茶室で、淇菉庵の茶道口を出ると弟也斎に出る事が出来る。
当日はこちらの床に山田宗徧の肖像画が掛かっていました。
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露地

宗徧は茶杓や花入だけではなく茶碗も自ら造っています。以前宗徧作の茶碗(長次郎作「東陽坊」写)を手に取った事がありますが、先人の造ったものを学んで取り入れていったのでしょう。
山田宗徧唯一の茶室「淇菉庵」。師の宗旦の茶室「今日庵」とよく似た構成ですが、所々に宗徧の好みが見受けられその才能の豊さを感じる事が出来ました。

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