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2409 相国寺承天閣美術館 禅寺の茶の湯

京都

相国寺承天閣美術館


禅寺の茶の湯Ⅰ期
期間:9月14日(土)~11月10日(日)

金森宗和消息
十月十四日付、鹿苑寺宛。内容は「三本の竹を送ってもらい二本を花入に切ったが、一本はそのまま返します。良い竹があったら何時でもお受けします」とある。「花入之良悪ハ 竹次第二御座候 一笑々々」と良い花入は竹次第と持論を述べている。
古瀬戸面取手茶入
肩に面を取った古瀬戸の茶入。近衛家伝来で箱書きによれば金森宗和所持とある。
金森宗和は関白を務めた近衛信尋と懇意であり、小堀遠州の茶会に信尋や松花堂昭乗と同席している。
また宗和宛の近衛信尋書状には、後水尾院より茶と松茸を宗和に届けるようにとの事なので有難く頂戴するようにとあり、近衛信尋を介してであるが後水尾院も宗和を認識していた事が分かる。
共筒茶杓 銘 かけはし 小堀遠州作
杓幅が狭く全体的に華奢な印象の茶杓。白竹で中節の下が削げている。
「あやうきはうすき氷のそれならで あめに雲けむきそのかけはし」の筒書より「かけはし」の銘が付く。
共筒茶杓 野々村仁清作
丸撓めで節下に白ヌケがある茶杓で、筒には「仁清」の印がある。
陶工である仁清作とされる茶杓は珍しい。
仁清は京都御室にて金森宗和の指示により、茶入や茶碗などの茶道具を作った人物。その技量の高さから公家や大名からの人気が高く今なおその名が残る陶工である。
共筒茶杓 銘 初花 山田宗徧作
煤竹で蟻腰の茶杓。細身の筒には「初花 四方庵」と書かれている。
「四方庵」の名は利休伝来の四方釜を師匠の千宗旦から贈られ、禅の師である大徳寺の翠巌和尚から釜にちなんで「四方庵」の額が与えられた事に因む。

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