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14GW 八代市立博物館 京都相国寺と金閣・銀閣の名宝展

熊本は八代

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八代市立博物館・未来の森ミュージアム

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春季特別展覧会 京都相国寺と金閣・銀閣の名宝展
期間:4月25日(金) ~6月1日(日)

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足利義満 肖像画
袈裟を着け左手に数珠を持つ法体姿の肖像画。
足利義満は室町幕府の三代将軍。北山文化を開き鹿苑寺(金閣寺)を造った。
足利義政 肖像画
黒の束帯姿の肖像画。かなり若い風貌で描かれている。
足利義政は室町幕府八代将軍。慈照寺(銀閣寺)を建て東山文化を創り、義政の所蔵していた絵画・茶器等は東山御物として後の茶人たちに尊重された。
江天暮雪図  牧谿筆
中国の名勝・瀟湘八景のひとつ江天暮雪を描いた水墨画。元は瀟湘八景図として巻物の状態であったが足利義満により其々に切断された。足利将軍家に伝来し後に柴田勝家・秀吉・家康から紀州徳川家に伝来した。
唐物小丸壷茶入
小ぶりで飴色の茶入。口縁から胴の中央へかけてうっすらと釉なだれがある。
足利義政所持。
赤楽茶碗 銘 天狗 長次郎作
丈の長い筒形の茶碗。大ぶりで上部に模様らしきものがある。赤楽であるが黒緑の部分があり異色の長次郎作品となっている。松平不昧・姫路酒井家伝来。
赤楽茶碗 銘 加賀 本阿弥光悦作
縦の箆削りによる切り立つ姿をした茶碗。赤楽であるが雲のような白抜けのところもあり変化に富む。
裏千家・仙叟宗室が所持し後に松平不昧所持となった。
共筒茶杓  千利休作
煤竹で作られた茶杓。樋が深く櫂先が左下がりとなっている。
竹茶杓 古田織部作
白竹で撓の丸みが美しい蟻腰が鋭い茶杓。寸は若干短いがそれを感じさせない存在感。
竹茶杓 歌銘 さらさ 小堀遠州作
さび竹で直腰の茶杓。下部は削げていて非常に侘びた作風。
筒には「さらさ いにしへの七の賢人もみな たけをかさして年をへにけり」とある。
さらさとは竹製の掃除道具の事だそうで、それを使って竹林の七賢人が年末大掃除をしている。竹で作られる茶杓の銘には竹にちなんだものが有るがこれもその一つ。

さて博物館の向かい

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松浜軒

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八代城主松井直之が建てた御茶屋

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企画展「松井文庫の茶道具シリーズ~高麗茶碗と肥後の茶器~」
期間:4月8日(火)~6月末
千利休書状(三月廿一日付)
松井家に伝わる利休から松井康之宛書状は6通あり、これもその中の1通。
利休が細川興元に会った事が記されている。
竹茶杓 細川三斎作
丸撓で露は丸形で節下に胡麻が生じている。松井家伝来。

余談
その頃の京都

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相国寺

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承天閣美術館
特別展は茶道具とは無関係ですが、第一展示室に再現された夕佳亭内部には道具が展示されていました。
共筒茶杓 千利休作
蟻腰で丸撓の茶杓。長さはやや短め。慈照寺蔵
古芦屋松竹梅地紋釜
口の部分が細長く胴には松竹梅の紋様が鋳出されている。狩野永徳の子・狩野光信が下絵を描いたとされる。
金森宗和所持。
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