大阪くらしの今昔館
特別展「和紙の建築模型 建築起こし絵図―茶室と社寺と即位図と」
期間:6月3日(水)~7月12日(日)
「本展では、和紙で作った建築起こし絵図を一堂に展観し、平面図や立面図では分からない建築空間の魅力を楽しんでいただきます。併せて、茶室「蓑庵」(大徳寺玉林院・重要文化財)の原寸模型を展示し、実物大の建築空間も体験していただきます。」(公式より)
近衛信尹書状
十六日付、中井正清宛。信尹が「20日か21日ごろ牡丹が盛りなので見に来るよう」正清を招待した手紙。
近衛邸といえば桜が有名ですが、家紋にも使われている牡丹もあったよう。非常に私的な内容となっています。
宗祇像
脇息にもたれた姿の連歌師・宗祇の肖像画。上部の賛は近衞基熙筆による宗祇の歌が記されている。
淀藩主・石川憲之所持の写しで、江戸幕府に仕えた大工棟梁中井家に伝来した。
茶室の起こし絵図では三大国宝の「待庵」「如庵」「密庵」や
大徳寺高林庵(紹鷗好、四畳半)
北野高林寺(利休好、二畳台目)
本圀寺(織部好、四畳半・十七畳座敷)
誓願寺竹林院(織部好、三畳台目「儒安堂」)
天龍寺真乗院(細川三斎好)
八幡山滝本坊茶立所座敷(松花堂昭乗)
東山養源院(遠州好、長四畳)
伏見奉行屋敷(遠州好、十畳座敷)
大徳寺寸松庵客殿(佐久間将監好、「蜂房蟻穴」額)
と今は失われた茶室の在りし日の姿を想像することが出来ます。
また大徳寺玉林院茶室「蓑庵」の原寸模型もありましたが、「蓑庵」の見どころである赤みのある壁に、長い藁すさを用いた土壁は再現されておらず残念なところ。
展示品は江戸幕府に仕えた大工棟梁中井家に伝来したものが大半で、紹介していませんが城郭や寺社、内裏の絵図などもあり大変見応えがありました。
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