金沢にやって来ました。
石川県立美術館
「雅の造形」 -茶道と能楽-
期間:1月4日(金)~2月11日(月・祝)
竹蒔絵浪に亀図二重切花入 千利休作
80cmを越える背の高い花入。浪と2匹の亀を金蒔絵で施してあるが、何時の時代に施されたかは不明だそう(利休より後だと思いますが)。金森宗和の斡旋で加賀藩家老・本多政重が入手した。
銅獅子香炉
桃山時代に好まれた唐獅子で、開いた口が煙出しとなっている香炉。藤堂高虎から本多正信へ渡り、加賀藩に仕える事になった次男の本多政重に譲られた。
書状 高山右近筆
右近が金沢に在住していた頃に書かれた書状。右近の姪を嫁に迎えていた片岡休庵に宛てたもので、茶道具の鶴の羽箒が出来上がったので来て欲しいとの事。
高山右近は利休七哲のひとり。キリシタン大名であったが、秀吉のバテレン追放令がでても棄教しなかった為に所領を失った。後に加賀の前田利家に招かれて金沢に赴いた。
竹茶杓 古田織部作
櫂先が長く節高。節下の皮を剥いだ部分が黒色で節上との色違いが景色となっているのが織部らしい。
筒の「ヲリベ茶シヤク 主水殿旨」は加賀藩三代目藩主前田光高の書付となっている。
濡鷺釜
富士形の釜で肩下に二重の筋が廻っている。また底が痛んだために付け替えられ尾垂れとなっている。元は利休所持で後に加賀藩初代藩主・前田利長に渡った。
その他展示では
色絵雉香炉(国宝)・色絵雌雉香炉(重文) 野々村仁清作
ほぼ等身大の雉形の香炉。色鮮やかで片や尾を水平に、片や尾を45度の角度にピンと張っている。仁清は轆轤使いに優れていたが、この様な彫塑的作品にも秀でていた。
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