昨年の秋以来となります。
その時訪れた盛岡市中央公民館での展示が2010年11月をもって終了。
替わりに
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2011年7月オープン
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もりおか歴史文化館
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開館記念特別企画展「南部家の至宝-名品が伝える盛岡の歴史-」
期間:7月1日(金)~9月19日(月)
「盛岡や各地方に残された南部家ゆかりの名品を、大名道具における権威や格式、資料の由来などとともに紹介する。」
雉子尾雌雄御太刀拵
柄頭が雉子の頭の形をしているのがなんともユニーク。
元は南部家14代義政が将軍・足利義教から拝領したものだが、江戸時代の初期に焼失してしまっている。
1677年に資料を基に復元された。南部家の重宝。
御代々御画像
南部家初代光行から35代利正までを描いた巻物で全員が甲冑姿をしている。展示では信直・利直の戦国から江戸時代前期の当主が観られた。
南部信直所用 白地天鵞絨陣羽織
胴服とも。長い毛足が特徴的な陣羽織でなんだがモコモコしています。信直もしくは利直所用と考えられています。
南部氏中興の祖と呼ばれる信直。南部氏家督継承問題を乗り越え豊臣秀吉の小田原征伐時に参陣して所領を安堵される。しかし津軽地方は津軽為信に奪われ、一族の九戸政実が反乱した時も豊臣秀吉より援軍を得てようやく鎮圧している。
南部利直所用 白羅紗地日の出紋陣羽織
背に真っ赤な太陽と黒い雲を配し陣羽織で信直もしくは利直所用と考えられています。
南部利直は信直の長男で初代盛岡藩主。
盛岡藩大馬印
金箔押しで鬼燈(ほおずき)の形をした馬印。一瞬桃太郎が出てきそうと思ったのは内緒だw
浅野長政所用 唐冠兜
眉庇の朱色が鮮やかな中国の冠を模した兜。浅野長政の着用と伝わり、後に南部家に贈られたものだそう。
長政と南部信直は奥州仕置で共に先鋒を務め、南部領で起こった九戸の乱でも討伐軍として出陣している。また不来方(盛岡)へ居城を移すことを進めたのも長政だと云われています。
黒田孝高の銀白檀塗合子形兜も同時に展示されており、また蒲生氏郷の鯰尾形兜も別時期に展示。南部家伝来ではありますが何故か全て他家からの品なのが面白い。
以上が企画展示より
常設展示では
![007_20110902143307.jpg](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/75/566db9963e434444c4ad87f2ebfbd65c.jpg)
南部重信所用 黒羅紗地唐獅子牡丹文二枚胴具足
この具足は合戦時ではなく火事や洪水などの際に着用するものだそうで黒羅紗地に唐獅子牡丹文を刺繍している。
合戦用の具足から火事装束への移行の中間に位置するものでしょうか。
展示方法も変わっていて、まるで人が着用しているように飾ってありました。
南部重信は盛岡藩3代藩主。初代藩主利直の5男で子を残さず亡くなった2代重直の跡を継いだ。
もりおか歴史文化館。常設展示室はかなりゆったりとした広さであり見せ方も工夫してある感じですが、企画展示室が少々狭い感じで大規模な企画展には不向き。
今回の特別企画展は中々に良かったですが(去年の南部家伝来名品展が物足りなかったのもあり)今後の展開に注目って感じでしょうか。