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1406  致道博物館 国宝太刀銘信房作と国宝太刀銘真光

山形の続き
酒田の次は鶴岡です。こちらは5年振りの訪問。

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致道博物館

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デスティネーションキャンペーン特別展「国宝太刀銘信房作と国宝太刀銘真光」
期間:6月14日(土)〜 7月17日(木)

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酒井忠次所用 朱塗黒糸威二枚胴具足
十二間筋兜に金箔押の鹿角脇立。全体に朱塗りで統一している。
酒井忠次所用 総覆輪三十二間阿古陀形兜
色々威胴丸附属の兜。阿古陀形兜に三つ鍬形の前立が付く。
織田信長所用 太刀 銘 真光
国宝。作者の真光は備前長船長光の弟子とされる鎌倉末期の刀工。
天正10年(1582)武田勝頼を滅ぼした織田信長は帰途、三河吉田城で酒井忠次のもてなしを受けその礼としてこの太刀を与えている。
徳川家康所用 太刀 銘 信房
国宝。平安時代後期の作とされる。
小牧長久手の戦いの戦功により徳川家康より酒井忠次へ与えられた。
酒井忠次所用 瓢箪抜忍轡
鉄製瓢箪形の忍轡でカタバミの透かし紋が入る。
天正3年(1575)長篠の戦の時、酒井忠次は武田方の鳶ヶ巣山砦奇襲を進言したが織田信長はその策を一蹴してしまう。だがそれは敵方に知られる事を怖れた信長の考えであり、密かに酒井忠次を呼び出した信長は砦攻撃を命じた。
この忍轡はその折に策の優れたるを称し信長が酒井忠次に褒美として与えたとされる。
酒井忠次所用 革陣羽織
革製の陣羽織で腰部に亀甲に花菱紋を表している。裏地は赤絹、身返しに金襴、背中のスリットに袖の特異な形状と洒落た一品。長篠の戦いの戦功により酒井忠次が信長より授けられた。
「潮音堂」 無準師範筆
南宋時代の禅僧・無準師範の大字。無準師範の弟子である聖一国師が日本に帰国後、博多の承天寺を創立した際に祝いとして無準が書き贈った額字。後に小堀遠州が所持する所となったが、ある茶会でこの書を見た庄内藩初代・酒井忠勝が気に入りこれを求めたところ、遠州は「一字千金」と答えた。酒井忠勝は3千両を送り譲り受けたとされます。

前回訪れた時は3代の具足は拝見したのですが、今回は大盤振る舞いで、長篠の戦いに関係する品々や信長・家康より拝領の国宝太刀二振りをはじめ刀剣類も充実していました。
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