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1710 仙台市博物館 伊達政宗―生誕450年記念 前期

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仙台市博物館
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特別展「伊達政宗―生誕450年記念」
期間:10月7日(土)~11月27日(月)

今回は前期展示
date450
伊達政宗所用 紫糸威胴丸
本小札を紫糸で毛引威にした胴丸。
湯村家伝来で、湯村福幸が摺上原の戦いでの武勇に対し伊達政宗より刀と共に若年時に着用した具足を与えられたとされる。
伊達政宗所用 太刀 鎺国行
刃長72.1cm。鎌倉時代中期、山城の刀工・来国行の作とされる。
鎺の両面に「国」「行」と彫ってある事から「鎺国行」と呼ばれる。
天正17年(1589)目赤鶴とそれを捕った鷹を豊臣秀吉に献上したところ、返礼に贈られた太刀。
政宗愛用の4振りのひとつ。
伊達成実所用 黒漆五枚胴具足 
兜は六十二間筋兜に熊毛で作った毛虫の前立がつく。毛虫は後にさがらない事から武士に好まれた。
伊達政宗の従兄弟である伊達成実所用の具足。亘理伊達家伝来。
太刀 銘 長光 (宇佐美長光)
刃長74.6cm。鎌倉時代中期、備前長船長光の作。
足利義政所持で、寛正三年(1462)河内金胎寺城に立てこもった畠山義就を攻めた軍に参加した、越後琵琶城主・宇佐美政豊が軍功により義政より賜った。その後上杉家に献上されたが、子の無かった上杉定実が伊達家より実元を養子に迎えようとした際、「竹に雀紋」と共に贈られた。
結局実元の養子の話は立ち消えとなったが宇佐美長光は残され、実元の子・成実または成実の養子となった伊達政宗の子・宗実より仙台伊達家へ献上。明治25年亘理伊達家へ返納された。
片倉景綱・重綱所用 太刀 
刃長75.0cm。銘は「直□」「真□」と判然としないが「真守」作と伝えられた。
天正18年(1590)伊達政宗より片倉景綱が拝領。子の重綱は大坂夏の陣で用いたとされる。
和歌懐紙「咲時ハ」 伊達政宗筆 
政宗が和歌「咲時ハ 花の数にハ あらねとも 散にハもれぬ 山さくらかな」を書いたもの。
政宗の死後に、仙台藩茶頭・清水道閑が狩野探幽に政宗の後姿を書かせ、江月宗玩が賛を記している。
青磁鯱耳花入 
南宋~元代の作。鯱の形の耳がつき、胴部の割れを鎹で留めてある。
元は千利休所持で、後に伊達政宗所持。徳川秀忠や家光の御成の際に用いられた。
茶杓 伊達政宗作 山岸右近献上
茶杓 伊達政宗作 小嶋立宅献上

山岸右近献上の茶杓は古田織部の影響を、小嶋立宅献上の茶杓は小堀遠州の影響を受けているとされ、それぞれ特徴が見られる。

この他にも政宗・秀吉・家康・片倉小十郎・上杉景勝・直江兼続の甲冑など膨大な資料は実に見応えがありました。後期も是非拝見したいところです。
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