北村美術館
春季茶道具取合展「薫風」
期間:3月11日(土)~6月11日(日)
金輪寺茶器
円筒形の茶器で、蓋はやや甲盛り。底に利休のケラ判が直書されている。
「金輪寺」の名は吉野の金峯山寺の事。ここで後醍醐天皇が衆僧に茶を振舞った際に山頂の蔦の木株で作ったとされるものが本歌。
黒樂茶碗 銘 いさり船 道入作
筆洗形と呼ばれる楕円形で二ヶ所段が付いている。高台は四方形で、切り込みが2ヶ所ある割り高台となっている。同形の茶碗が樂家にも伝来している。
肩衝姥口筒釜 大西浄林作
筒型の茶釜で、胴には4段に大小の霙地紋が鋳出されている。鐶付と蓋には蜻蛉を表す。
大西浄林は京都三条の釜師で今に続く大西家の初代。
北村美術館を代表する優品は東京へ出張中。ややこじんまりした展示でした。
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