ただいま妄想中

夢、かつリアルな頭の中身をどこへ。

染まりゆく

2008-09-30 14:01:22 | Weblog
きょうは朝から、地区例会に合わせて

―第17世・前住職の7回忌を縁として―

約50名、ご門徒さんはじめ、俳句仲間、地域の方など
たくさんの方が、お参りに来られました。

世間で言う本店、支店のように
うちのお寺には本坊、支坊がありまして。
(本坊と支坊は、車で5分です

むかし→前住職夫婦が住んでいて
いま――→若院夫婦が住んでいる

「支坊」の本堂での、ご縁でした。

昨日の午後からの準備に始まり。
本当にみなさん一生懸命、
心をこめてお世話して下さり、感謝の念は尽きません。

前住職は、わたしがお嫁に来る前に
亡くなっておられるので

実際に、お会いしたことはありません。

でも、やわらかく、ものすごく優しい方で
みんなに好かれるお人柄だったとのこと。

テレフォン法話に加えて
腹話術での法話をされたり
マイ・マイクを持ち歩かれたという、ユニークさ。

俳句の先生をしながら、
写真やお花にも興味をもたれる、芸術家であったこと。

みなさんから、いろんなお話を伺っては
人間味が溢れる、素晴らしい方だなぁ、、としみじみ思います。

お会いしてみたかったなと、思うと同時に

きょうの、このご縁は、
前住職・温月氏からの、いただきものであり

わたしには見えなくても。

このご縁の中で、
間違いなく出あっていることを、強く感じました。

仏様となって、いまこの瞬間も、
わたしを、見守っていて下さいます。

「よぅ来たなぁ・・・」そんな声が聞こえてきそうです。

みなさんの、あたたかい笑顔、ぬくもり。
何よりも嬉しい、ひと時でした。

住職がお話の中で、前住職の遺された言葉を
いくつか紹介して下さいました。

「わがために、なにもかも」

「おまことが、ダブダブ入りたまふ」

「浄土に行ったら、忙しくなるなぁ」

「世界中に、何十億という人間がいようとも
いま、ここにいる、このわたしは一人だけ。
絶対に、繰り返しのない、一度限りの人生である」

住職が土徳(どとく)のことを、お話して下さったように

わたしのはからいを超えた、はたらきに出遇い

わたしは、この地で、
念仏者として

生かされて生きる

お育てにあっています。

ドクドクと、この心臓が打つ毎に
―わたしのすべてが、お念仏色に染まってゆく。

そのよろこびを、いま、味わわせていただきます。

仏法の花を咲かせる、お手伝いをすること
よろこんで生かされる、命の花を増やすこと

わたしという、この小さな一つの命に課せられた

たった一つの役割です。

合掌。
コメント (2)
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