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色彩を持たない 多崎つくると、彼の巡礼の年



村上春樹 文藝春秋

いっぱい売れて..
色々な人が読んだから..
賛否が分かれるでしょうね..
期待値も高いし..

人気(ひとけ)の無い小説..
何も教えてくれず..
何も決めてくれず..

ただ..
自分の人生に写して楽しみました..




★★☆
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ユリゴコロ 沼田 まほかる 双葉社



沼田 まほかる 双葉社 


図書館で本を借りて小説を読みました..

小説らしい小説は今年はこれが最初で最後..

今年もあまり本を読まなかったです..


主人公の亮介が父の書斎で4冊のノートを発見「ユリゴコロ」と名付けられたこのノート。
殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文。
小説か?事実に基づく告白なのか..
謎のノートは亮介の人生の真実を明かすものでした..

前半はなんだか風邪をひく前の悪寒のような「得体の知れない恐怖」を感じました...
ただ読んでいても、進むにつれて深みにはまる恐怖がなくて「物足りない感じ」でした。
読みやすいながらも、何となく終わりが読める感じでした..

それと警察を甘めに書いていて真実味がありません..
たぶん刑事(警察)に登場人物がいない事が理由だと思います。
ベースギターの無いロックバンドみたいでモノ足りません..


後半は「あの人の正体」と「あの事件のその後」が潮を引くように話から離れたので..
最後のオチが予想できました..「やっぱりな~」

まほかるさんにしては厚みの無さが気になりました。

★☆☆





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痺れる



沼田 まほかる 光文社

今年は七冊しか読みませんでした。


私の読書欲は、かなり浮き沈みがあって 数冊の年と100冊を超える年があります。
今年は数冊の年なんだなと勝手に解釈。

沼田まほかるさんの著書は何冊か読みました。
今回は九つの短編集

怖いです...

ありがちな日常に、いきなり電気を消されたような怖さ..
最後のオチに鳥肌が...


雫井さんの 「火の粉」を思い出しました...

★★★
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ニサッタ ニサッタ


乃南アサ 講談社

まず「らしくない」感じに残念な印象がありました。
乃南アサさんに..時代を社会問題を反映した作品を期待していないからです。
「ニサッタ」とは、アイヌ語で「明日」と言う意味。傷ついた耕平に 、
祖母は「今日のことだけ考えろ」と言う..「今日」が悲しくても「明日」は来る..。
その先に「未来や希望」も必ずある。
悲しい足跡を見ないで..やってくる足音を聞け..と言う話。

★☆☆
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龍神の雨


道尾秀介 新潮社

青の炎を思い出す最初の印象...
違うのは暗い雨の印象...兄妹と兄弟の悲しい状況..雨の中での不思議な十字路で交差します。
登場人物の少なさに途中で解ってしまいますが緩やかなカーブで話は続きます。

最後に雨はあがります。

★★☆
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神様がくれた指


佐藤多佳子 新潮社

映画にできるな...と思う文字の情景描写が上手いです。
「スリは犯罪です!!」なんて言ってしまったら映画も小説も成り立たないのでそこは置いておいて..
物語にありがちな「ひょんなことから二人は出会い..」で、この主人公二人の物語りは進む...
しっかり取材されたのか(現役に..)すごく話がリアルで本物っぽいです。
スる行為を登場人物を若くして、生臭い感じを漂わせなかったのが読みやすい原因かも知れません。

★★☆
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アミダサマ


沼田 まほかる 新潮社

悠人が声に導かれゴミ廃棄場の冷蔵庫へ...その中から....うすら寒い予感がします..。
少女ミハルを引き取った住職...集落に流れる不穏な空気。怖い雰囲気の漂うストーリーです。
表紙のイラストの洗練されていない感じがさらに怖い..w。
これはホラーです...(苦手)
ただですね...僕の一番嫌いな「結局..それで…???」という終わり方で残念。後味悪いです。
住職という設定が怖いので、もっとストーリーに関わるべきだと思った。

★☆☆
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遠まわりする雛


米澤穂信 角川書店

苦手な本..
シリーズ化した本のつまみ食い的に一冊読む事..
自分の記憶に無い学生感..
僕にとって感情移入できない入り口の狭い本でした。

★☆☆
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クジラの彼


有川 浩 角川書店

恋愛小説です..
私の様な歳の男が読む小説ではなかった..はは
昔美味しかったパフェを食べたら甘すぎて最後まで食べれない...
そんな感じの感想です..

★★☆
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絶望ノート


歌野 晶午 幻冬舎

苦手です..二段組み382頁
内面の滲む日記に疲れました..。
疲れて読んだので後半もっときっと
本当は面白いのでしょうけれど
引きづり込まれなかった..


★☆☆
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讀罪


湊かなえ 東京創元社

衝撃の「告白」←読んでいませんが..
その後の作品..

読んでしまう内容だが痛みを伴う...
それは美味しいけど「にがい..」よりも苦痛です。

「ツインピークス」を観た時の感想に近い..

★☆☆


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逃亡者


折原一 文藝春秋

自分を殺し逃げ続ける...
その逃亡の終わる時
多くの場合は、すんなり本人だと認める..
どこかに早く捕まってしまいたい..
そんな気持ちがあるとも聞きます..

本の話ですね...
福田和子の逃亡事件がモデルでしょう..
終わりが悪いです..

★☆☆


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流星さがし


柴田よしき 光文社

ジャーロ 2006年秋から2009年冬まで掲載した作品の綴り..
そんな感じの五つの物語です。
映画と言うよりもテレビドラマっぽい感じ..
サクッと読めます..

★☆☆

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激流


柴田よしき 徳間書店

2段 554頁の分厚い本です。重い...
主人公がはっきりしないので軸がぶれた感じがします。
ボリュームたっぷりで引っ張ったわりには..結論がイマイチ...
タイトルも(?0?)

ですが.....相変わらず..人の心の底の部分は読んでいて引き込まれます。

柴田さんファンでないと物足りなく疲れる内容かも知れません。

★★☆

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私立探偵・麻生龍太郎


柴田よしき 角川書店

名前が悪いな...w
麻生龍太郎の作品は5作品出ています..が...本作品は
聖なる黒夜のスピンオフにしてはあまりにも内容が「さっくり」と
こじんまりと纏まってしまってます。

麻生龍太郎の名前だけで出した作品って感じが..
図書館で待っていらっしゃる方がいるので昨日借りましたが
さっさと返します..w

★☆☆
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